フィリピン政府が3Dプリンティング研究施設を開設

フィリピン政府はASEAN内で競争力を高めるため、2つのAM研究施設を開設

フィリピン科学技術省(以下 DOST)は、自国におけるアディティブ・マニュファクチャリング(Additive Manufacturing 以下 AM)製造技術発展のため、2つの3Dプリンティング研究施設を開設することを発表した。

DOSTは、自動車、航空宇宙、防衛、生物医学、ヘルスケア産業のにおけるAM製造技術の発展を支援し、東南アジア諸国連合(ASEAN)内にてAM製造を実践している他国を追い越すため、アディティブ製造研究所(Additive Manufacturing Research Laboratory 以下 AMREL)とアディティブ・マニュファクチャリング・センター(Additive Manufacturing Center 以下 AMCen)の2つの新しい3Dプリンティング研究及び製造施設を開設する。

最新の3Dプリンタなどを設置する予定のAMRELは、フィリピンで最初のAM研究所であり、新しい材料の開発やテスト、ラピッドプロトタイピング、ツーリング、AM製造におけるプロセスや特性評価などが行われる。
一方AMCenは、DOST産業技術開発協会(DOST-ITDI)によって管理される、AM造形用新材料の設計、開発、試験を行う実験施設「MATDEV(Multiple Materials Platform for Additive Manufacturing)」と、AM造形技術を用いた革新的製品開発のための高速プロトタイピングを研究する「RAPPID-ADMATEC」の機能を有している。

DOSTによって設立される施設は、AM技術をリードする欧米諸国と協力し発展を続ける、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシアなど、ASEAN諸国におけるAM産業の発展に貢献すると共に、自国における最先端技術が研究機関が増え、さらなるイノベーションへと発展することに期待している。


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