- 2020-8-30
- 最新情報
- 3DPrinting, 3Dプリンティング, ARMY, Direct Metal Laser Sintering, DMLS, SLS, USAF, テクノロジー, 米軍, 粉末焼結, 航空機, 軍事
米空軍、移動式3Dプリント製滑走路マットの開発を支援するため資金提供
パデュー大学土木工学のPablo Zavattieri教授率いる研究チームと、インディアナ州のアディティブマニュファクチュアリング(Additive Manufacturing)&テクノロジーカンパニー Indiana Technology and Manufacturing Companies(ITAMCO)は、米空軍の支援を受け、金属3Dプリントされた移動式の滑走路マットを開発。
パデュー大学の研究チームは、米国空軍から100万ドル相当の資金提供を受け、ベトナム戦争以来、短距離離陸および垂直着陸航空機用の携帯式航空機着陸プラットフォームとして使用される「AM-2 マット」に代わる堅牢なシートおよびロール技術を開発。
従来のAM-2マットは、約2×12フィートの金属製の長方形(通常はスチールまたはアルミニウム)で構成された移動式滑走路で、このマットは、軍用機の着陸と離陸を可能にするため、強度不足となる路面に設置するよう設計されている。パデュー大学のチームが考案した新しい3Dプリント製滑走路マットは、上面と下面が結合することで構成されており、軍用機の荷重やせん断応力に耐え、それを緩和することができる相変態細胞材料(PXCM)形状を採用し、従来のAM-2よりも軽量で耐久性に優れている。
PXCM形状を有するマットは、圧縮後30分以内に元の輪郭に復元する自己修復能力を有しており、従来のAM-2マットを使用した滑走路よりもはるかに長い期間使用することができる。
米空軍から支援を受けたパデュー大学の研究チームとITAMCOのパートナーは、この3Dプリント製滑走路マットの開発を加速させ、プロトタイピングから実践的なテストを開始する事を計画している。
関連記事
- 米空軍がB-2爆撃機に3Dプリント部品を採用
- 3Dプリント技術を採用した超音速機「XB-1」
- Rocket Lab、3Dプリント製エンジン搭載ロケットの打ち上げに成功
- イスラエル国防省が3Dプリント製ドローンを開発
- Stratasysの3Dプリンタで超音速旅客機用部品を製造
- SpaceXのレプリカヘルメットの3Dプリントデータを公開
- ISSに3Dプリント材料のリサイクルシステムを導入
- Titomic、世界最大の金属3Dプリント製ロケットを発表
- 宇宙空間で人工肉の3Dプリントに成功
- 宇宙探索用、生体組織3Dプリント技術
- ロシア企業が月面に3Dプリント施設を建設
- 宇宙空間で人間の臓器を3Dプリント
- 欧州企業が共同で宇宙用大型3Dプリンタを開発
- 宇宙空間で人間の臓器を3Dプリント
- 米国ロケットベンチャーが3Dプリントロケット発射施設を建設
- 中国は3Dプリント技術で月面基地建設を計画
- 3Dプリント技術で衛星用燃料タンク製造
- MADE IN SPACE次世代3Dプリンタ開発でNASAと契約
- 宇宙空間用リサイクル3Dプリントシステム
- 宇宙飛行士の排泄物から3Dプリント材料を生成
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp