日本の投資会社がローカル・モーターズへ出資

LM Industries、日本の投信投資顧問会社から1500万ドルを調達

全自動運転の3Dプリント製電気自動車「Olli」シリーズを展開する米国アリゾナ州の自動車メーカー Local Motors(ローカル・モーターズ)の親会社である LM Industries は、1989年創業の日本の投信投資顧問会社 SPARX Group(スパークス・グループ)が設立した「未来創生2号ファンド(Mirai Creation Fund II)」を通じて、新たに1,500万ドル(約15億8千万円)を調達した。

ローカル・モーターズは今回の調達資金を活かし、世界初の3Dプリント製電気自動運転シャトル「Olli」の製品開発、生産、展開を推進する。
ローカル・モーターズの第3世代である「Olli 2.0」の量産を開始して以来、安全で信頼性の高い交通機関への関心が高まっており、最近ではベルギーのヘントにある AZマリア・ミデラレス病院や、フロリダ州の公共交通機関ジャクソンビル交通局(JTA)に「Olli 2.0」を配備するなど「Olli」の世界的な展開を拡大している。

ローカル・モーターズはこれまで、クリーンで安全なオートノミーの必要性に取り組み続けており、2020年7月には、フロリダを拠点とする MaaS(Mobility-as-a-Service)プロバイダーである Beep との提携を発表。今後数年間で数百台の自律走行車を導入することを計画。また同社は今年、車両の安全性の検証に大きく前進し、3Dプリント構造が衝突試験で従来の製造車両と同等の安全性能を発揮することを証明している。

スパークス・グループの米国子会社であり、新たにローカル・モーターズの取締役に就任した SPARX Capital Investments, Inc.の宮坂誠司社長は次のように述べている「ローカル・モーターズは、自動車やモビリティ業界に革命をもたらすインパクトのある製品を迅速に提供できるという独自の強みを持っています。世界がこれまで以上に急速に変化している今、それに伴って進化できる企業と一緒に仕事ができることにワクワクしています。」

また、ローカル・モーターズの共同設立者兼CEOであるジェイ・ロジャースは「私たちは、スパークス・グループと夢を共有しており、モビリティと自動車産業を完全に再構築し、社会を真の意味で前進させることを目標としています。革新的で地域に密着した車両とモビリティソリューションを提供することは、当初から当社の中核であり、業界をよりクリーンで、顧客中心のビジネスに押し上げることを楽しみにしています。と述べている。


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