鉱業大手Epirocは建設機器用スペア部品製造にオンデマンド3Dプリントプログラムを導入
スウェーデンに本拠を置く採鉱業及びインフラ産業大手 Epiroc(エピロック)は、スペアパーツの製造に焦点を当てた鉱業業界向けの3Dプリンティングプロジェクト「6th Sense」を発表した。
鉱山、トンネル、ダム建設などのインフラ用掘削装置、掘削機、トラックなどを生産し、その顧客に必要な部品やサービスを提供するEpirocは、最先端技術を駆使した革新的な作業環境を実現するのに必要な新たなソリューションとして、デジタル化、自動化などのプロセスの実装と統合を目的に、3Dプリンティング(Additive Manufacturing)を利用した「6th Sense」プロジェクトをスタート。
3Dプリンティング技術は、現場で必要となったスペアパーツのデジタルモデル(例えばスキャンデータ)などを、3Dプリンタを設置する施設に即座に転送し、必要な部品をその場で製造するオンデマンド製造環境を構築することができる。このようなデジタルデータを利用したオンデマンド製造環境を構築することで、部品在庫に必要な倉庫管理のコストや物流に必要な輸送コストを減らし、CO2削減など環境に配慮したグローバル企業として、より高品質なサービスを顧客に提供することが可能となる。
自動車、航空宇宙産業を中心に3Dプリンティング(Additive Manufacturing)技術を製造ラインに統合する業界は増え続けており、この流れは業界問わず今後益々拡大が期待されている。
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