- 2021-7-15
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Desktop Metal、マルチマテリアル3Dプリント技術のパイオニアAerosintを買収
工業用3Dプリンタメーカーの Desktop Metal(デスクトップメタル)は、粉末ベースの積層造形技術(Additive Manufacturing 以下 AM)ソリューションのためのマルチマテリアル蒸着システムを開発するベルギーの企業 Aerosint を買収した。
Desktop Metalは、2021年1月に3Dプリンタメーカー EnvisionTEC(エンビジョンテック)を3億ドル(約315億円)で買収しており、今回の買収はそれに次ものとなるが、買収額などに関する詳細は公表されていない。
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2016年に設立されたAerosintは、2種類以上の粉末を選択的に蒸着させ、複数の材料を含む単一の薄い粉末層を形成する独自のデジタルプロセスに基づくユニークな粉末蒸着システム「Selective Powder Deposition」を開発。特許取得済みのこの技術は、あらゆるパウダーベッドAMプロセスにおいて、材料の配置を3次元的に制御することを可能にし、レーザー焼結、バインダージェットなどのあらゆるパウダーベッドAMプロセスに統合することが可能で、ポリマー、金属、セラミックなどの幅広い材料の高速プリントをサポートするよう設計されている。
今後Aerosintは、Desktop Metalの完全子会社として運営され、Aerosintの創業者であるEdouard Moens de Hase氏とMatthias Hick氏がそれぞれ同社のマーケティングディレクターとイノベーションディレクターを務めることになっている。Aerosintのマルチマテリアル製品およびサービスは、今後2年以内にDesktop Metalのプラットフォームに統合することを目標に、AM業界に広く提供するとしている。
Desktop Metalの創業者兼CEOであるRic Fulop氏は次のように述べている「Aerosintのマルチマテリアルプリント技術は、AM界における次のフロンティアです。複数の材料で構成された部品をプリントする際、これまでは個別にプリントする必要がありましたが、将来的には複数の材料で構成された部品を単一のオブジェクトとしてプリントできるようになるでしょう。Aerosintのコア技術と関連する粉体処理システムを工業化することで、AMソリューションの広範な導入に多くの利益をもたらします。私たちはAerosintと協力して、このユニークな技術を成熟させ、今後数年間に発売されるDesktop Metal製品に統合することを楽しみにしています。またAerosintが、粉末ベースのAMシステムのサードパーティメーカーや顧客に選択的粉末堆積ソリューションやサービスを提供することで、独自の成長路線を継続することにも期待しています。」
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