SpaceXのレプリカヘルメットの3Dプリントデータを公開

Adafruit「SpaceX Crew Dragon」ヘルメットレプリカの3Dプリント用データを公開

ニューヨークに拠点を置くオープンソースハードウェア関連の企業 Adafruit Industries は、自社が運営するメーカー(Maker)のためのWebサイト Adafruit learn で、民間初の有人宇宙飛行に成功した Space X の有人宇宙船「Dragon 2(Crew Dragon)」で使用された、スタイリッシュな宇宙服用ヘルメットのレプリカデータを公開した。

実際に使用されたSpace Xのヘルメットは、ハリウッド映画のコスチュームやクリーチャーデザインを専門とする企業 Ironhead Studio のデザイナー、ホセ・フェルナンデス(Jose Fernandez)氏によってデザインされていることは有名である。
彼はこれまでに「バットマン対スーパーマン」「ファンタスティック・フォー」「アベンジャーズ」「X-MEN II」「ブラックパンサー」などの人気作品の他、今年公開を予定しているのトム・クルーズの新作「トップガン マーヴェリック」で使用されるヘルメットのデザインを手掛ける人気デザイナーであり、民間初の有人宇宙飛行に成功したSpace Xのクルーが着用したヘルメットのデザインを担当している。

Photo : SpaceX

Space XのCEOであるイーロン・マスク(Elon Reeve Musk)は、Crew Dragonの歴史的な打ち上げの際に、宇宙飛行士ダグ・ハーリーとボブ・ベーンケンが着用したカスタムヘルメットの製造には、3Dプリント技術が使用されたことを明らかにしている。実際に使用されたプリント方式や材料などの詳細については公表されていないが、PEKKやULTEMなど強度と難燃性に優れた材料が使用された可能性が高い。

今回、Ruiz BrothersがAdafruitに公開したヘルメットレプリカのデータには、演出用LED照明の回路図やコードの他、 3Dプリント用データも含まれており、各パーツは小さなパーツに分割して、ビルドボリュームの小さな3Dプリンタでもプリントできようになっている。

また3Dデータには、Onshape、Solidworks、Rhinoなどの他の3Dサーフェスモデリングソフトウェアで使用できるSTEPファイルが含まれており、着用者の身体的な特徴に合わせデータをカスタマイズすることもできる。


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