武蔵精密工業、米国の3Dプリンタ技術による全固体電池ベンチャー企業へ出資
二輪車向けトランスミッションで世界シェア約30%を誇る業界トップ企業 武蔵精密工業 は、シリコンバレーのベンチャー企業で、独自の3Dプリント技術を活用した全固体電池の開発を手掛ける KeraCel Inc.(以下 KeraCel)に対する出資を行ったことを発表した。
全固体電池は、次世代の蓄電デバイスとして期待され、現在多くの企業がその実用化に向けて開発を加速。KeraCelは、独自の3Dプリント技術をベースとした、安全、低コスト、小型かつ自由度の高い全固体電池の設計・生産技術を保有し、今後それらの技術の市場投入を計画。
同社は今回の出資により、KeraCelの革新的な技術の市場展開において生産・供給に関する優先的な交渉権利を獲得するとともに、同社との長期的なパートナーシップのもと、電動2輪市場における事業展開や、同社の3Dプリント技術を活かした新たな二輪車用3Dプリント固体電池などの商品開発、事業領域の開拓を目指す。
2016年設立のKeraCelは、独自の3Dプリント技術を使用して製造されたソリッドステートバッテリーを開発し市場に投入。KeraCelの技術で使用される材料であるセラミック層は非常に薄く、オーバーヘッドの非アクティブ材料量を減らし、ポテンシャルエネルギー密度を高める。その結果、このバッテリーは今日のリチウムイオンバッテリーと比較し、半分のコストで2倍のエネルギーを達成。3Dプリンティングにより、KeraCelはさまざまな用途に対応するため、あらゆる形状またはサイズのバッテリーを製造することができる。
両社は、環境を保護しながらサスティナブルなエネルギーの推進を目指す。
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