- 2019-6-6
- 最新情報
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Stratasysの特許技術を継承する3Dプリンタ『MakerBot METHOD』国内販売開始
Stratasys及びMakerBotの国内正規販売代理店である丸紅情報システムズは、2018年末にMakerBotが発表した準産業用デスクトップ型3Dプリンタ『MakerBot METHOD(以下 METHOD)』の取扱いを開始した。
METHODは、デスクトップ3Dプリンタで大きなシェアを有するMakerBot「Replicator」シリーズの扱い易さに、Stratasysの高度な3Dプリントテクノロジーを備えた新たなデスクトップ型3Dプリンタで、産業用3Dプリンタに匹敵する性能を低コストで実現。
内蔵された21のセンサーとタッチパネルが、安定した造形とユーザビリティの向上を実現
安定した造形品質を実現する筐体設計
産業用3Dプリンタとデスクトップ3Dプリンタのギャップを埋めることを目的に開発されたMETHODは、高剛性の金属フレームに、Stratasysの特許技術をベースとした循環式加熱チャンバーを備え、チャンバー内の温度を適切に制御し、層間密着性と部品強度が向上。
この循環式加熱チャンバーは、Stratasysの産業用3Dプリンタ同様、プリント行程中にアクティブな熱浸漬を行うため、安定した品質の造形を可能にしている。
繰り返し利用可能なフレキシブルビルドプレートは、造形物の取り外しが簡単で、マグネットでチャンバー内に固定される
高速デュアルエクストルーダー
METHODの大きな特徴の一つとして、Replicatorシリーズよりも最大で2倍高速な「デュアルパフォーマンス・エクストルーダー・システム」を備えており、強力なデュアル・ドライブギア・システムが、従来のデスクトップ3Dプリンタの3倍の力で材料を保持し、安定して材料を吐出。
デュアル・エクストルーダーを使用することで、モデル材料と水溶性PVA材料を組み合わせたプリントが可能となり、より複雑な形状をプリントすることができるようになっている。
水溶性PVAサポート材料を使い、複雑な構造の造形も可能
また、簡単に着脱が可能なヘッドパーツはメンテナンス性に優れ、万が一のトラブル時にも迅速に対応が可能。
メンテナンス性に優れた着脱式エクストルーダー
選べる材料と防湿材料ベイ
METHODは、PLA(ポリ乳酸樹脂)、Tough(強化PLA)、PETG(近日リリース予定)、PVA(水溶性サポート材料)など複数の材料に対応しており、リールに含まれるRFIDチップが、フィラメントの種類、色、残量などの情報をユーザーに提供し、材料の状態をリアルタイムでモニタリングできる。
このマテリアルベイは、材料に湿気を与えぬようほぼ完ぺきに密閉されており、内蔵されたセンサーが湿度を監視し、ユーザーに環境の変化を警告。湿度の影響による材料劣化を防ぐのに適している。また、材料のローディング及びアンローディングにはStratasysの技術が継承されており、従来のデスクトップタイプ機よりも円滑に材料の交換が可能となった。
除湿性能に優れたマテリアルベイに格納される専用材料には、RFIDチップを内蔵
業界リーダーであるStratasysの高度なテクノロジーを受け継ぐMETHODは、コストパフォーマンスに優れた3Dプリンタで、個人のみならず、プロフェッショナルユースにも耐えうる高機能・高信頼性を備えている。
MakerBot METHOD 技術仕様
- プリント技術:FDM
- ヘッド数:2
- 積層ピッチ:0.02〜0.4mm
- 最大造形領域
190(W) x 190(D) x 196(H) mm (シングルヘッドモード)
152(W) x 190(D) x 196(H) mm (ダブルヘッドモード) - 本体サイズ:437×413×649 mm
- 本体重量:29.5 kg
- 温度制御:循環式加熱チャンバー
- ビルドプレート:フレキシブルスチールビルドプレート
- モニター:5インチフルカラータッチスクリーン
- センサー数:21
- ノズル径:0.4 mm
- 対応材料:PLA、Tough、PVA(MakerBot Precision Materials)、PETG(MakerBot Specialty Materials)
- バンドルソフトウェア:MakerBot Print、MakerBot Mobile
- オペレーティングシステム:Windows(7、10)Mac OS X(10.9以降)
- 接続:USBドライブ、USB、イーサネット、WiFi
- 電源要件:100 – 240 V 4A、50 – 60 Hz 400 W max
製品に関する問い合わせ先
丸紅情報システムズ株式会社
製造ソリューション事業本部
Tel:03-4243-4123
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