Stratasysは異なる方式の最新3Dプリンタ2機種を発表

Stratasysは最新のFDM方式3Dプリンタ「F120」と初のSLA方式プリンタ「V650 Flex」を発表

3Dプリンタメーカー最大手Stratasys(ストラタシス)は、今年のAMUGにおいて、工業用3Dプリンティング向けFDM方式3Dプリンタ「F123」シリーズの最新機種『Stratasys F120』と、工業用SLA方式3Dプリンタ『Stratasys V650 Flex SLA 3D Printer』を発表した。

FDM方式3Dプリンタ F120

FDM方式の新型機 Stratasys F120

F123シリーズのデスクトップ型3Dプリンタである『Stratasys F120』は、シンプルなコントロール、遠隔式自己監視、3Dプリンティング専用のハードウェア、そして高レベルの信頼性と再現性に裏打ちされた、産業グレードのAM(アディティブ・マニュファクチャリング)システムで、デザイン・スタジオやオフィス、教育施設などで、3Dプリンティング未経験者でも簡単に使用することができるエントリーレベルのオール・イン・ワン3Dプリンタとなっている。

合理化されたプラグ&プリント機能、ユーザーフレンドリーなタッチスクリーンを搭載するF120は、GrabCAD Printによる効率化されたワークフローにより、複雑な操作を完全に排除し、1台のシステムで試作、ツーリング、製造まで、様々な用途に使える。
また、他社ソリューションと比較し最大で約3倍のプリント速度を実現したF120は、週7日/24時間の運用に対応するため、1,000時間を超える性能試験をクリアしており、大型フィラメント・ボックスが最長250時間の連続プリントにも対応するなど、複雑で革新的なデザインの3Dプリントに信頼性をもたらす。

V650 Flex SLA 3D Printer

StratasysはF120の発表と共に、同社初となるSLA(ステレオリソグラフィ)方式3Dプリンタ『V650 Flex SLA 3D Printer』を発表した。

4年間に渡り75,000時間を超える試験運転をクリアした「V650 Flex」3Dプリンタは、508×508×584mmのビルド容積と、カスタマイズ樹脂に対応した大容量のオープンプラットフォーム樹脂バットを備えており、新しい樹脂材料開発などにも使用することができる。

また同社は、グローバルサイエンス企業「DSM」と提携し、市販される「DSM Somos」樹脂製品の中から、生産性、信頼性および効率を最大限に発揮するため、4つの強力な樹脂をチューニング。V650 Flex専用材料として販売を予定している。
様々な用途に応じた材料を提供することで、高性能で複雑な部品を必要とする航空宇宙産業や自動車産業に適した高品質で大型部品製作に適したソリューションを提供可能にする。

V650 Flex用「DSM Somos」樹脂

  • Somos Element:インベストメント鋳造パターンに最適なアンチモンフリー樹脂
  • Somos NeXt:熱可塑性樹脂の外観、感触および性能を備えた樹脂
  • Somos PerFORM:ツーリングや風洞試験に理想的な、耐熱性と剛性の高い樹脂
  • Somos Watershed XC 11122:ABSおよびPBT同様の特性を有する透明な耐水性樹脂

これらの高性能樹脂を利用したV650 Flexのソリューションは、設計コンセプト、バリデーション、インベストメント鋳造、ツーリング、射出成形分野において高い信頼性と高品質の部品製作を可能にする。


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