3DバイオプリンタメーカーAlleviが多層皮膚細胞用のバイオインクキットを発売
フィラデルフィアに本拠を置く医療用3DバイオプリンタメーカーAlleviは、同社3Dバイオプリンタで使用する多層皮膚細胞用プリントキット「Skin Bioink Kit」の販売を開始した。
「Skin Bioink Kit」は、火傷、糖尿病性潰瘍、がん切除など、様々な医療状況により損傷した再生皮膚用パッチを作り出すために必要な専用材料をパッケージ化した物で、ティッシュエンジニア(機能を失った組織の代替品を作り出す組織工学)はAlleviの3Dバイオプリンタと組み合わせ、より自然で人間の皮膚に近い多層皮膚パッチの設計を可能にする。
AlleviのSkin Bioink Kitは、Alleviの3Dバイオプリンタ「Allevi 6」「Allevi 2」および2018年2月に発売された「Allevi 1」を含む同社のすべての3Dバイオプリンタと互換性があり、低濃度コラーゲンをベースに、機能的な皮膚を作り出すために必要とされるケラチノサイト(角化細胞)や真皮成分をつくりだす線維芽細胞およびメラノサイトを含む皮層と表皮層の両方をプリントすることができる。
Skin Bioink Kit パッケージ内容
- Allevi プリント皿
- Advanced BioMatrix 純コラーゲン 10ml
- 中和溶液 500µL
- Allevi 5mL 滅菌シリンジ
- Allevi layering tips
- シリンジカプラー
- 価格:399ドル
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