- 2022-6-7
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再生医療企業3DBioは3Dバイオプリントされた人の耳の再建に成功
カスタム設計された3Dバイオプリント製生体組織インプラントの移植を専門とする再生医療企業 3DBio は、小耳症-先天性耳奇形研究所と協力し、独自の3Dバイオプリント技術を用いて、生まれつき耳の形が不完全で小さい病気である「小耳症」の耳の再建に初めて成功した。
小耳症患者の再建のため3Dプリントされた「AuriNovo」
コーネル大学のラリー・ボナサー教授とホド・リプソン教授を擁する 3DBio は、独自の3Dバイオプリンター(GMPrint™)、バイオインク(ColVivo™)、特殊な細胞培養システム、移植用保護シェル(Overshell Technology)という4つの技術プラットフォームを使用して、構造的・機能的完全性を備えた生体組織インプラント「AuriNovo」を開発。
「AuriNovo」は、同社初の3Dバイオプリント製品で、先天性の小耳症の外耳を外科的に再建するために設計(FDAの治療用製造の要件を満たすよう設計)された、患者固有の支持性生体組織インプラントである。この3Dプリント製インプラントは、患者自身の耳介軟骨細胞をカプセル化したコラーゲンハイドロゲル足場であり、患者自身の耳(正常な形の反対側の耳)に合わせ、正確なサイズと形状にバイオプリントされている。
American Journal of Medical Genetics の報告によれば「小耳症」は、米国で毎年約1,500人の赤ちゃんが発症しており、3DBio の「AuriNovo」インプラントは、従来の軟骨移植や人工代替物などの方法に代わる新たな治療方法として期待されている。
同社は「AuriNovo」の有効性と安全性を検証するため、片方または両方の外耳が無いか未発達である11人の小耳症患者を対象に2021年から臨床試験を開始、研究終了目標を2028年までとしている。
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