BICOがAdvanced BioMatrixを買収

BICO、3Dバイオプリンティング企業Advanced BioMatrixを1272万ユーロで買収

ライフサイエンス研究および3Dバイオプリンティング技術の商業化に焦点を当てた BICO Group(旧社名 Cellink)は、2Dおよび3Dアプリケーション向けのI型コラーゲンの世界的リーダーである米国のバイオプリンティング企業 Advanced BioMatrix Corp.(以下 アドバンスト・バイオマトリックス)を買収したことを発表した。

アドバンスト・バイオマトリックスは、3D研究用途に特化した米国企業で、細胞培養、細胞解析、バイオプリンティングなど、3Dアプリケーション向けの製品を幅広く取り揃えており、同社製品は医薬品開発の先進的な研究や3Dバイオプリントの組織モデルなどに使用されている。

今回の契約によりBICOは、アドバンスト・バイオマトリックスの全発行済み株式1272万ユーロ(約16億5千万円)を取得。本件取引完了後、アドバンスト・バイオマトリックスは現経営陣の下、CELLINK Bioprintingの子会社として存続し、BICOのバイオコンバージェンス体制のバイオプリンティング部門の一部となる。

ちょうど1年前、ドイツベルリンの精密ディスペンスメーカー Scienion を買収したBICOは、2021年5月にナノおよびマイクロスケール3Dプリントのスペシャリストである Nanoscribe を買収しており、今回のアドバンスト・バイオマトリックスが6件目の買収となる。一連の買収によりBICOは、バイオ3Dインクおよび試薬のマーケットリーダーとしての地位を目指すとしている。

BICOのCEOであるErik Gatenholmは次のように述べている。
「我々は、アドバンスト・バイオマトリックスと共に、バイオインクと試薬で市場をリードする製品を作り上げます。これは、この分野における当社の地位がさらに強化されることを意味しており、当社の顧客がカスタマージャーニーを通じて利益を得ることができる革新的な消耗品の開発を継続することができるようになります。また、BICOグループとアドバンスト・バイオマトリックス間の専門的な技術や知識を組み合わせることで、様々なバイオプリンティング・アプリケーションのための革新的なバイオマテリアルを、より早く開発することが可能になります。共に革新的な製品を開発し提供することで、我々が直面している健康上の大きな課題を解決することができるようになるでしょう。」


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