医師が3Dプリントフェイスシールドのデータを公開

カナダの現役医師が最前線の医療従事者向けに3Dプリント製フェイスシールドを開発

カナダのER(救急救命室)ドクターであるタレク・ルーバニ博士は、全国の同業者である最前線の医療従事者向けに、3Dプリント製フェイスシールドの提供を開始した。

ルーバニ博士が所属する「Glia Project」と呼ばれる国際的な慈善団体は、聴診器や止血帯などの医療用品の供給を中心に行ってきたが、博士は現在、慈善団体が所有する3Dプリンタを使用して、医療従事者用のフェイスシールドを作製している。
世界中で深刻な感染拡大を続けている新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に対応するため、医療従事者はより多くの保護用フェイスシールドとマスクを必要としているが、サプライチェーンが崩壊しつつある医療現場では、それらの多くが不足している。

そこで博士は、3Dプリント技術を活用したフェイスシールドを開発。フェイスシールドは、3Dプリントされたフレームに、マイラー(28cm x 25cm x 0.125mmの透明プラスチックシート)、伸縮性ストラップを組合せることで、誰でも簡単で完成させることができる。
フェイスシールドは顔全体を覆い、飛沫感染を防ぐことが可能で、N95マスクが不足する現場ではその代替品として使用することもできる。

博士はこの3Dプリント製フェイスシールドのデータを、必要とする世界中の医療従事者に利用してもらえるよう「GitHub(Glia Free Medical hardware)」にアップロード。アップロードされたデータには、3Dプリントプロセス、組み立て方、滅菌手順なども細かく記載されている。
また同団体が運営するこのページには他にも、無料で利用できる高品質のオープンソース医療機器データがアップロードされている。

 

推奨フィラメント
真菌、ウイルス、細菌、および広範囲の微生物の99.99%以上を排除する抗菌作用フィラメント「PLACTIVE AN1


関連記事

3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でid.artsをフォローしよう!

     

ページ上部へ戻る