速度差を利用して模様を描く3Dプリント技術

プリント速度の差でオブジェクトに模様を描く3Dプリントペイント技術「Velocity Painting」

「Velocity Painting(速度ペイント)」はその名前が示すように、ハードウェアに変更を加えることなく、3Dプリント中の速度変化を利用してオブジェクトにテクスチャを追加する。
Mark Wheadonによって開発されたこの手法は、3Dプリンタの送り速度を制御することでオブジェクトの肉厚を調整し、任意に選択されたテクスチャ画像に準じてオブジェクトに模様を描くことができる。

サンプルにある色の濃い部分と薄い部分は、プリント速度の差によって生じたもので、半透明な材料を利用することでより最適な結果をもたらす。

完全にオープンソース化されたこのツール(Windows、Mac OS、Debian Linux版)は、開発者であるMark WheadonのWebサイトから無料で入手可能で、彼のGitHubページにはソフトウェアのソースコードもアップロードされている。

 

Velocity Painting の使い方

  1. スライスソフトウェアを使用してスライスされたGコードファイルを用意
    テクスチャをより適切に描くには、細かなディテールではなく花瓶のような単純な表面を持つモデルを推奨している。
  2. テクスチャ画像を用意
    コントラストと解像度が高い画像ほどプリント品質が向上する。
    サポートされている画像形式は、JPG、PNG、JPEG、TIFF
  3. Velocity Paintingを実行

テクスチャを適用した造形物(左)とテクスチャ画像(右)

アプリケーションの各セクションについて

  • Source File Selection
    スライスされたGコードと適用するテクスチャ画像を読み込む。
  • Image Details(mm)
    Width:イメージの幅を入力
    Height:イメージの高さ
    Z-offset:開始位置
  • Printer Co-ordinates
    ビルドボリュームの中心となるプリンタの中心座標
  • Print Speeds
    Target speed:スライサーで設定した印刷速度
    Low speed: ターゲット速度値の3〜4倍
    High speed: ターゲット速度値と同様に設定
  • Paint Type
    Projection X:画像をX方向からオブジェクトに対し平面的に投影
    Projection Y:画像をY方向からオブジェクトに対し平面的に投影
    Projection Z:画像をZ方向からオブジェクトに対し平面的に投影
    Cylinder:ボトルのようにオブジェクトの周りに画像をラップ
    Spherical:オブジェクトを球体と見なし、それに応じて画像を巻き付ける
    X offset:画像がX方向に開始するオフセット値
    Y offset:画像がY方向に開始するオフセット値
  • Generate
    ファイルをロードしてすべての値を入力後「Generate(生成)」ボタンをクリック。
    目的の場所にファイルを保存する。

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