- 2019-2-9
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オランダ王立空軍がメンテナンスおよび修理業務にUltimakerの3Dプリンタを採用
オランダ王立空軍 (Royal Netherlands Air Force:RNLAF)は、ベルギーとの国境近くにあるウーンスドレヒト空軍基地における航空機メンテナンスおよび修理のため、Ultimakerのデスクトップ3Dプリンタを採用した。
空軍基地内で利用されている Ultimaker S5
オランダ王立空軍所有のF-16戦闘機の修理拠点となるウーンスドレヒト空軍基地には、オランダUltimaker社製の3Dプリンタ「Ultimaker 3」と「Ultimaker S5」2種類の3Dプリンタが導入されており、メンテナンスや修理に必要な治工具やエンジンなどの保護用部品開発に活用。同基地のメンテナンスエンジニアは、3Dプリンタのメリットを活かし、最適な状態で利用可能なツールのプロトタイピングを繰り返し、自分達に必要な道具を設計している。
3Dプリンタを導入したことで、メンテナンスや修理に必要なツールを基地内部で製造することが可能となり、これまで外部に委託していたツール類の製造に必要な予算やリードタイムを大幅に削減。効率的な運用を実現している。
GH90ヘリコプターのメンテナンスに3Dプリント製のカスタマイズツールを使用
同基地のイノベーション担当であるBas Janssen氏は、3Dプリント技術をオランダ空軍のメンテナンス業務に活用するため、同基地内にメイカースペース「MakAirsJop」を設立。
MakAirsJopは、アイディアをすぐに形にするため、3Dプリント技術を利用したプロトタイプ製作など、革新性と創造性を促進するための施設として機能しており、3Dプリンタ、レーザーカッター、ステッカーカッター、電子機器(Arduino、Raspberry Pi)他、一般的な工具類が標準装備され、自由に利用できる隊員のためのメイカースペースとなっている。
Bas Janssen氏は「3Dプリンタを使用すると、コンポーネントをより迅速かつ安全に修理できます。多くの隊員は、3Dプリンタを扱うために必要な技術的な経験がないことが多いのですが、Ultimakerを使った僅か3時間程度のトレーニングで、彼らは自分たちの仕事で抱える問題に対処するための解決策を探し始めます。」と語っている。
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