Xeroxが3Dプリンタ企業を買収、3D業界に本格参入

Xeroxは80億ドル規模のAM市場でシェア拡大を目指し米国の液体金属3Dプリンタ企業を買収

プリンタおよびOA機器メーカー米国ゼロックス(Xerox Corporation)は、3Dプリント市場への本格的な参入に当たり、ニューヨークを拠点とする液体金属3Dプリンタ(Liquid Metal Jet 3D Printers)メーカー「Vader Systems」を買収したことを発表。金額等の詳細は明らかにされていない。

2018年秋、投資家やアナリストへ向け、3Dプリンタ市場への本格参入を発表していたゼロックス(関連記事はこちら)は、今後3年間で80億ドル(CAGR予想25%)規模となるAM市場において、3Dプリンティングおよびインダストリー4.0テクノロジーによる変革と成長戦略の重要項目として、アディティブ/デジタル製造に注目。
今後3年間のXeroxのロードマップでは、工業用AM製造のために必要な新材料とプロセスを開発するため、Vader Systemsの3Dプリンティング技術を活用するとしている。

ゼロックスは、同業界で大きなシェアを得るため3D関連事業を拡大し、今年度中にもプラスチック及び金属関連機器の製品化を目指す。

Vader Systems社のマグネットジェット技術

2013年に設立されたVader Systemsは、Magneto Hydro Dynamics(MHD)に基づく「Magnet-o-Jet」と呼ばれる特許取得済みのメタル3Dプリント技術を開発。
このプリントプロセスは、アルミニウムなどの原料から成るワイヤーを、1200℃のセラミックチャンバーに引き込み溶融させた溶融金属に電磁パルスを発生させ、セラミックノズルを使用して材料を一滴ずつ正確に堆積させる「磁力を使った液化金属推進技術」で、材料の無駄を殆ど無くした金属部品を、より高速に低コストで生成することができる。
また、Magnet-o-Jet プリント技術で利用される材料は無害なため、従来の金属粉末ベースの金属AMシステムよりも安全な運用を実現する。

Vader Systemsは、2018年の「RAPID + TCT 2018」で、6061と7075を含む一連のアルミニウム合金を処理する液体金属3Dプリントシステム「Vader Polaris」、金属3DプリントシステムとCNCなどの機械加工を統合したハイブリッド製造装置「Magnet-o-Jet Subsystem」、粉末ベースのAMシステム用金属粉末製造システム「Ares Microsphere Production System」など、Magnet-o-Jet 技術に基づく3つの新システムを発表している。


IMTS Vader Systems社ブース(Image: Michael Petch)

Vader Polaris 金属メタル3Dプリントシステムの特徴

  • 液滴直径:0.012インチ(300μm)〜0.20インチ(508μm)
  • 最大負荷:88ポンド(約40 kg)
  • 堆積速度:最大1ポンド(約0.45 kg/h)

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