- 2017-6-8
- 最新情報
- 3DPrinting, 3Dプリンティング, adidas, Design, Fashion, New Balance, Nike, Sneaker, シューズ, テクノロジー, デザイン, ファッション, 工業製品
カスタマイズ性に優れた3Dプリント製品が消費者の購買欲を活性化させる?
米国の調査会社は、2017年3月までに米国内の18~64歳までの男女に対する1,000件以上のサンプル調査を行い、多くの消費者が3Dプリントされた製品の購入に意欲的であるというレポートを公開したと、一部メディアにて紹介されている。
ECサイトの巨人「Amazon」を中心に、小売業者の多くがオンラインショップを開設しており、もはや実店舗は倉庫代わりのような存在になりつつある昨今。
激戦状態の続くECサイトの多くが、他社との差別化を図るため、より消費者を魅了する素材を探す必要に迫られている。
そんな中実施された今回の調査によると、消費者の95%が3Dプリントされた製品の購入に対し意欲的であると回答し、79%が製品を販売する店舗でのカスタマイズ化など、パーソナライズされた商品の購入に対し、強い関心を示していることが含まれていると言う。
このような調査からも、これまでの大量生産・大量消費による世界から、よりパーソナルな製品が求められていることが分かる。
3Dプリント技術によるカスタマイゼーション
2016年度頃から頻繁に紹介する機会の増えた3Dプリントシューズ(関連記事はこちら)では、先行するadidas、New Balanceなどのスポーツ用品メーカーが、3Dプリント技術を用いて生産されるカスタマイズ可能な3Dプリントシューズの量産化を展開しており、2017年後半以降はこの流れが拡大し、他業界にも波及すると予測されている。
adidasとcabon社が共同開発する量産タイプの3Dプリントシューズ
実店舗型カスタマイゼーション
MITの技術者等がクラウドファンディングKickstarterでスタートアップし、設立されたファッションブランド「Ministry of Supply(米国・ボストン)」は、一部店舗に『3D Print-Knit』と呼ばれる3D編み機を設置し、顧客の体形や要望に応じてカスタマイズできるオーダージャケットなどの製品を販売している。
Ministry of Supplyの3Dジャケット
Ministry of Supplyの3D技術(3D robotic knitting)から生成される靴下「Atlas Dress Socks」は、厚みやテキスタイル、素材など様々なバリエーションから構成することができる。
このようにカスタマイズ化に特化した製品は、今後益々増える可能性がある。
ECと実店舗のバランス
オンラインショッピングによる取扱量の増加と共に、ショッピングモールなど大型店舗の閉鎖が増える中、実店舗で商品を手にすることに価値を感じる消費者も増えている。このような複雑なバランスの市場で、多様化するニーズに即応した魅力的な商品を生み出すには、3Dプリント技術が重要な役割を果たすのは間違いないだろう。
関連記事
- adidasは3Dプリントシューズ量産のためCarbon社と提携
- コンパクトデジタル編み機「Kniterate」
- アナログとデジタルを融合した3Dプリントファッション
- UNDER ARMORの3Dプリントシューズが販売開始
- adidas東京で50足限定の3Dプリントスニーカーを発売
- NewBalanceから限定40足の3Dプリントスニーカー発売
- Formlabsは自動3DプリントシステムとNBとの提携を発表
- キネマティックス3Dプリント花びらドレス
- 中国初の3Dプリントスニーカー「Future I」
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp