- 2018-12-9
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大規模な建設プロジェクトに適用可能な移動式大型建設用3Dプリントシステム
ニューヨークに拠点を置く3Dプリンタ製造およびサービス会社「S-Squared 3D Printers(以下 SQ3D)」は、特許出願中の自律型ロボット建設システム「Autonomous Robotic Construction System(以下 ARCS)」を発表した。
SQ3Dによれば、建設用大型3Dプリンタとして機能するARCSはサイズの限界がなく、住宅や商業施設から、道路、橋梁などのインフラストラクチャーに至るまで、あらゆるものを構築する可能性を有しており、最大70%の時間とコストを削減するという。
建設分野における3Dプリント技術は、材料や労働力が乏しい遠隔地や貧困地域にも住宅供給が可能で、環境破壊の原因となる物質の発生を減らすことができる。また、人為的なミスによる工事中の事故や怪我を防止する可能性も秘めている。
ARCSの基本システムは移動式で、約6時間で設置できるモバイル性能を有している。組立てられたシステムは、500平方フィート~100万平方フィート以上のセメント構造物を3Dプリントすることが可能で、プリントされた構造物は耐火性に優れ、水に対して不浸透性で、ハリケーンなどの強い風や厳しい天候にも耐える。またARCSで構築された建物は、100年間ほとんどメンテナンスを必要としない構造的性能を有した構造物を建設することができる。
SQ3Dは、ARCSを用いたS-Squared 4D Projectと呼ばれる部門を新設。近い将来、いくつかの建設プロジェクトにARCSが利用されることを発表する予定である。
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