Redefine Meat、3Dプリント代替肉生産拡大のため1億3500万ドルを調達

Redefine Meat、3Dプリントによる代替肉生産拡大のため1億3500万ドルを調達

3Dプリント代替肉製品の主要メーカーの1つで、代替肉3Dプリンタと独自の植物由来代替肉製品を開発するイスラエルの食品ベンチャー Redefine Meat(以下 リディファイン・ミート)は、代替肉に対する需要の高まりに応えるため、1億3500万ドル(約155億円)を調達。新たに調達された資金を利用して、植物由来の3Dプリント代替肉製品の生産工場をイスラエルとオランダの2カ所に設置し、イスラエルや他の多くのレストランチェーンとのコラボレーションを拡大する。

リディファイン・ミートは、シリーズAラウンドで2900万ドル(約33億3000万円)を調達し、その7ヶ月後に新たな資金調達を行い、これまでの資金調達総額が1億7000万ドル(約195億円)を超えた。

リディファイン・ミートはこれまでに「Redefine Burger(バーガー)」「Redefine Kabab(ケバブ)」「Redefine Cigars(葉巻)」「Redefine Sausage(ソーセージ)」「Redefine Ground Beef(牛挽肉)」を発売。そしてまもなく、ラムフランクや牛串など、肉を使わない4種類の代替肉製品の発売を予定している。
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リディファイン・ミートは他の代替肉企業とは異なり、1種類の代替肉製品にのみ焦点を当てるのではなく、「New-Meat」コンセプトの基、牛全体を置き換えることを目指している。そのため同社は、独自の3Dプリント技術による肉のデジタル・モデリングや高度な食品配合技術を利用して、ステーキ肉のような外観、食感、風味を持つ代替肉を生産。将来的には、独自の3Dプリントシステムと植物由来の「インク」を世界中の食肉販売業者に販売することを想定している。

「New-Meat」製品は現在、テルアビブ初のブティックホテル「Montefiore」や、ハンバーガーチェーン「HaBurganim」など、イスラエルのレストラン、ホテル、バーなど86店舗で提供されている。さらに、著名な英国人シェフであるMarco Pierre White氏や、世界的に有名なシェフでありオランダのテレビタレントでもあるRon Blaauw氏、ベルリンの人気レストラン「FACIL」のヘッドシェフJoachim Gerner氏、上海の浦東新区のレストラン「Mess Shanghai」のオーナーで、イスラエルでも著名なシェフShahaf Shabtay氏など、世界各地の高級レストランシェフやミシュランスターシェフから高い評価を得ており、Facebook、Google、Appleといったハイテク企業の社員食堂でも提供されているという。

鶏肉、豚肉、牛肉関連企業の多くが、新型コロナウィルス感染症(Covid-19)の流行により生産縮小を余儀なくされる中、リディファイン・ミートは、オルトミート分野での需要拡大を見越して雇用を拡大。2019年当初、わずか10人だった同社の従業員は、この短期間で140人まで増加した。

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