Formlabsジュエリー向け新レジン「Castable Wax Resin」を追加

新しいキャスタブルレジン『Castable Wax Resin』が可能にする⾼精細ジュエリープリント

産業機器並みの高精細3Dプリントを実現する「Form 2」を展開するFormlabsは、ジュエリー向けのレジンライブラリとして、まったく新しい樹脂材料『Castable Wax Resin』を追加。米国市場にて出荷を開始した。※ 日本での販売は7月末予定

ワックスを含有する『Castable Wax Resin』は、3Dプリントしたパーツをそのまま直接インベストメント鋳造に掛け、灰を残さずきれいに燃え尽きるように設計されたレジン材料で、フィッティング⽤の試作用途や、最終製品の製作のどちらにも適している。

デジタル化が進むジュエリー業界において、ジュエラーの作業スタイルは変化しており、新しい製作法を⾒出すきっかけとなる最先端の素材として注⽬されているのが、ダイレクトに鋳造可能な光硬化樹脂である。
光硬化樹脂は、独⽴系のデザイナーがスタジオでコンセプトを練るために試⾏錯誤を繰り返し、プロトタイプを量産したりすることを容易にする。また、⼤⼿の鋳造業者にとっては、⽣産能⼒の強化、拡⼤を図り、商品ラインナップをより多彩に充実化させたりすることを可能にする。

デジタル製作技術は、ジュエリー業界でのビジネスの成功の鍵を握る要素としてその重要性が⾼まっており、直接インベストメント鋳造に移ることを可能にする3Dプリント⽤素材は、ジュエリーデザイナーやメーカーの製作環境のスケールアップに繋がり、内製化による能⼒を容易にする。
⾼性能な設備と素材を使うことで、これまで⼿作業でしか⾏えなかった製作プロセスの効率化と短縮化を図り、より多くの⾃由な時間を得られるようになる。

また、費⽤対効果に優れたForm 2を導⼊することで、あらゆるレベルのジュエラーに、より多くのビジネスチャンスや⽣産能⼒の向上をもたらすことができる。

凝った装飾の形状を正確にプリント

ディテールの凝った複雑な形状のジュエリーを⼿作業で製作するのは、⾮常に⾼度な技術が必要だが、需要やファッショントレンドの移り変わりが激しいジュエリー業界では、⼿作業中⼼の製作法だけでは、市場変化のスピードに追い付くのが難しくなっている。
Castable Wax ResinForm 2に最適化されており、より滑らかな表⾯仕上げを実現するだけでなく、パーツの強度を上げ、驚くほど精密なディテールの再現を可能にする。

この⾼性能素材を使えば、浮き彫りにしたテキスト、デリケートなフィリグリーワイヤーやメッシュ、ディテールの凝ったパヴェといった、精細なデザインの特⻑を正確に捉え、積層痕を⾒えないように仕上げることができる。

アジア市場の拡大
アジア太平洋地域は、ジュエリーの世界最⼤の市場(⼩売価格ベース)を形成しており、⼤量の宝飾品が⽣産されている。ここに着目したFormlabsの製品開発チームは、中国、⽇本とインドのジュエリーメーカーなどと緊密に連携しながら、Castable Wax Resinが、この地域で特に⼈気の⾼い、ディテールの凝ったパヴェピースや⼤きなフィリグリーブレスレットを精密に再現できる、信頼性の⾼いレジンであることを確認。

Formlabsは、Form 2で3Dプリントしたインベストメント鋳造に直接移⾏可能なフィリグリーリング製品開発の過程で、フィリグリーのような⾮常に複雑な形状の再現に集中的に取り組み、あらゆる種類のプリント設計を正確に実現できる素材を開発。

製品開発の過程で、フィリグリーのような、⾮常に複雑な形状の再現に集中的に取り組んだことで、あらゆる種類のプリント設計を正確に実現できる素材を開発。 Castable Wax は、あらゆる⽤途に使える、Formlabsが誇る最⾼級のインベストメント鋳造⽤素材となる。

即⽇鋳造︓短時間でバーンアウトを完了し、⼆次硬化不要

ワックスを20%含有した信頼性の⾼い鋳造⽤素材として開発されたCastable Wax Resin は、短時間で灰を出さずに燃え尽きる。つまりこの素材は、標準バーンアウトスケジュールに沿って燃え尽きるように設計されている。その他、R&R社のUltravest Maxxのように強度の⾼いインベストメントを使う場合は、光硬化樹脂をいち早く鋳造するために加熱時間を短縮した、8時間のショートバーンアウトにも適応。

Castable Wax Resinは、⼆次硬化が不要なため、パーツの準備が素早く確実に済む。3Dプリントを終えたパーツはその段階で完全に硬化しており、イソプロピルアルコール(IPA)で軽く洗浄するだけでパーツ全体がきれいになり、そのまま鋳造に移ることができる。

最終鋳造物の横に置いたリング・パターンの3Dプリント

標準バーンアウトスケジュールは、夜を徹して実⾏するバーンアウトサイクルや、通常よりも⼤きなフラスクや厚みのある形状の鋳造に適している。

Castable Wax Resin でジュエリー事業をスケールアップ

⾼性能素材と費⽤対効果の⾼い内製⽤の3Dプリンタは、⾼価な設備が整った⼯場でしか供給できなかった業界基準の品質を、デスクトップでも達成可能にする。また、⼿作業中⼼の製作現場では、⾼度な専門技術と多くの時間を要した複雑な形状も容易に製作することができ、他の部品と組み合わせることもスムーズにできるようになる。その結果、ジュエリーデザイナーやメーカーの作業スタイルや製作環境に⼤きな変化をもたらそうとしている。

Castable Wax Resinの発売について

日本国内における「Castable Wax Resin」の発売は、7月末頃を予定。
Form 2関連製品を取り扱う3DPS id.artsでは、現在予約を受け付けています。Castable Wax Resinの予約希望の方は、こちらのコンタクトフォームよりお問い合わせください。


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