GEが最新の高速大型金属3Dプリントシステムを発表

GEは大型部品製造に対応した高速新型金属AMシステム『Arcam EBM Spectra H』を発表

GE Additiveは、傘下に納めたArcamのEBM(電子ビーム溶融)技術をベースとした、大型で高速な金属Additive Manufacturing(以下 AM)製造システム『Arcam EBM Spectra H』を発表した。

Arcam EBM Spectra Hは、より大きな部品を一度に複数生産することを可能にする高熱性能の拡張プラットフォームを採用。6kWのHVユニットにより50%高速化されたビルドスピードを誇り、すべての前処理ステップと後処理ステップを半分の時間で実行できる。

Arcam EBM Spectra Hは、チタンアルミナイド(TiAl)のような高熱および亀裂発生しやすい材料を適切に処理し、高温、耐腐食性能を有する部品製造が可能。現時点ではTiAlとAlloy 718の両方をサポートしているが、2019年以降からNi-super合金など他材料のサポートも予定されている。

オペレータへの依存度を減らし、精度を向上させるオートメーション技術を組み込むことを焦点に開発されたArcam EBM Spectra Hは、Arcam xQamの自動校正技術により、位置精度と焦点精度が向上。手作業による校正が不要となり、3〜4時間のプロセスが15分に短縮された。
また、密閉された粉末処理システムにより、オペレーターに対する汚染リスクを低減している。

Arcam EBM Spectra H の特徴

  • 拡張プラットフォームが高熱材料の大型プリントに対応
  • ビルド領域は直径250mm×高さ430mm
  • 1000 °C を超える温度で割れやすい金属部品生成が可能
  • 自動較正6kWビーム
  • 防塵環境を備えたクローズドループシステム
  • 絶縁性向上のため可動式熱シールド
  • 自動粉体分配および粉末回収システム

GE Additiveは、この新しい技術をArcam EBM Spectra HとすべてのQplusシステムに組み込むことを予定している。


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