- 2020-4-3
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Stratasysと医師チームは、人工呼吸器開発のためのハッカソン「CoVent-19 Challenge」開催
米国ボストン地域の麻酔科医チームは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の治療を支援するため、迅速に展開可能で、最小限の実行可能な機械式人工呼吸器の設計をするためのハッカソン「CoVent-19 Challenge(以下 CoVent-19チャレンジ)」を開始した。
このチャレンジは、StratasysのGrabCADプラットフォーム上で開催され、GrabCADに登録する何百万人ものデザイナーやエンジニアからアイティアを募集。
CoVent-19チャレンジは、8週間にわたるハッカソン(4月1日から)で構成されており、GrabCAD上のエンジニアやデザイナーが、現在直面している緊急事態に対応できる人工呼吸器のデザインを考え出すことを目標としている。最初のラウンドは4週間にわたって行われ、初期のデザインに焦点を当てる。Stratasysの創業者であり最高技術責任者であるスコット・クランプ氏を含む審査委員会が、安全性、信頼性、製造性、コストの評価に基づいて、最初のエントリーから20の最終候補を選出。
最終候補として選出されたチームは、その後4週間に渡り医療および技術の専門家等と協力して、機能的なプロトタイプの開発とテストを実施。Stratasysのアプリケーション・エンジニアはこの段階で3Dプリントのコンサルティングとサービスを提供する。
CoVent-19チャレンジでは、人工呼吸器の開発を迅速化するため、民間および公共部門の機関と提携し、規制措置や安全性試験の専門家を確保。Stratasysは、Ximedica、Valispace、HackFund、Yelling Muleと共にCoVent-19チャレンジのスポンサーを務めており、上位3名のファイナリストは、ストラタシス・ダイレクト・マニュファクチャリングから合計10,000ドルのクレジットを獲得する。
CoVent-19チャレンジは、世界が直面している重度の人工呼吸器不足の解決策を見つけることを目的としており、医療機器は重度の新型コロナウイルス感染症関連の呼吸器疾患を持つ患者の呼吸を助け、最終的には命を救うことができるとしている。このパンデミックにおいて、イタリアなど感染者数が拡大する地域では、圧倒的な人工呼吸器不足に直面。2020年4月2日現在、感染者数が21万人を超えた米国の医療機関でも人工呼吸器が不足しており、米国政府はGMなど高度な工業生産能力を持ついくつかの企業に対し、人工呼吸器を製造するよう命じた。
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