- 2019-2-3
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Carbonは大量生産向けソリューションとして造形領域を拡大した新型3Dプリンタ「L1」を発表
2013年に設立され、Google Ventures、Hydra Ventures、GE Ventures、Emerson Elementalなど、ラウンド毎に大規模な資金調達を重ね拡大を続けるシリコンバレーの3Dプリンタスタートアップ「Carbon」は、革新的な3Dプリンティング(Additive Manufacturing 以下 AM)ソリューションによる量産体制を強化するため、造形エリアを拡大した大量生産向け大型3Dプリンタ「L1 3Dプリンタ(以下 L1)」をリリースした。
Carbonはこの新しいAMソリューションを適用する最初の顧客として、世界的スポーツ用品メーカーのひとつ、米国の「Riddell」と提携し、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)選手が着用するカスタムヘルメット「Riddell SpeedFlex Precision Diamond helmet」の量産を開始した。
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ヘルメット部品の量産化に使用される新型3Dプリンタ「L1」は、現行モデル「M1」および「M2」3Dプリンタと同じ「Digital Light Synthesis(DLS)」および「Continuous Liquid Interface Production(CLIP)」テクノロジーをベースに、大量生産向けに設計された大型機で、初期モデルM1の10倍、M2の5倍の体積「189×118×326mm」を提供し、同時により多くの部品を生産する能力を有している。
Carbonは、造形エリアを拡大したL1をベースに、ハードウェア、ソフトウェア、材料、サービスおよびサポートを提供するCarbonソリューション「Speed Cell」を提供。
このソリューションでは、顧客から受け取ったプリント用データ(STLファイル)に、Carbonの自動ソフトウェアツールによって品質管理用の部品識別コードを埋め込み、オブジェクトに最適な材料から3Dプリントを実行。生成されたオブジェクトは最適な洗浄プロセスによって表面仕上げされた後、熱硬化を経て完成させ、品質保証テストを実行するオールインワンの量産向けソリューションとなる。
既にCarbonのAMソリューションによる量産化を実現している世界的スポーツ用品メーカーadidasは、2018年に合計10万ペアの3Dプリント製スニーカー(Futurecraft 4D)を生産しており、今後数年で数百万単位の生産拡大を計画している。
L1の価格については明らかにされていないが、Carbonは今年末までに量産体制の強化ための3Dプリンタを1,000台導入する予定である。
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