ブガッティ3Dプリント製ブレーキのテスト映像を公開

ブガッティが世界初の3Dプリント製ブレーキキャリパーのテスト映像を公開

2018年1月、ドイツの3Dプリンタ企業 Laser Zentrum Nord と共同で、世界初となる3Dプリント製ブレーキ・キャリパー(詳細はこちら)を開発したフォルクスワーゲン傘下の高級自動車メーカー「Bugatti Automobiles SAS(以下 ブガッティ)」は、3Dプリント製ブレーキ・キャリパーのテストを開始し、その映像を公開した。

3Dプリントされるチタン製のブレーキ・キャリパーは、長さ41cm、幅21cm、高さ13.6cm、重さ2.9kgで、航空機部品などに利用されるチタン合金「Ti 6 Al 4 V」をベースに造形されており、従来の鋳造アルミニウム部品よりも軽量で遥かに優れた強度を有している。

0-400-0 km/h 42秒と言う驚異的な加速性能と制動力(2017年現在の世界記録)を誇るブガッティ・シロンに搭載される予定の3Dプリント製ブレーキ・キャリバーの試験では、時速400km/hからのフルブレーキングによりディスクが1000℃まで上昇し、凄まじい火花を散らしながら優れた制動能力を示している。

4つの400ワットレーザーから2,213層でプリントされる3Dプリント製ブレーキ・キャリバーは、合計45時のプリントプロセスを経て熱処理された後、5軸切削加工機ですべての機能面の輪郭を加工し完成する。

フォルクスワーゲンは、ヴォルフスブルクに新設したツール製造センターで、HPと共同開発した最先端の3Dプリンタを使用して実車部品の製造を開始する。


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