- 2018-2-14
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KOTOBUKIYAはフィギュア商品の試作開発用にFrom 2を導入
玩具類の企画開発・販売などを展開する「壽屋(KOTOBUKIYA)」は、フィギュア商品の試作開発を目的に、FormlabsのSLA方式3Dプリンタ「Form 2」を導入した。
「原型師」と呼ばれる造形作家によるフィギュアの開発は、何度も試作を繰り返し立体像を作り上げていく。これまでの試作では、プラスチックパテや粘土などで造形するのが一般的だったが、近年3Dモデリングツールを使った3Dデータとして作り込み、3Dプリンタで出力して立体物から仕上がり確認を行う手法が急速に広まっている。
壽屋では数年前からフィギュア商品の開発に3Dモデリングツールを導入し、産業用大型3DプリンタやFFF方式3Dプリンタを使用してきたが、産業用大型3Dプリンタは精度が高いものの、出力時間が長いことや材料コストが高いこと、造形表面をなめらかにするための処理に手間がかかることがネックとなっていた。
それらの問題を解決する手段として同社は、フィギュア商品の開発部門に光造形方式3Dプリンタ「Form 2」を2017年夏に導入。
Form 2の導入コストの安さだけでなく、出力精度の高さ、出力速度の速さ、造形物の表面処理が容易、といった特長に加え、出力したいときすぐに出せる総合的な使い勝手の良さを高く評価。また、国内のフィギュア造形作家の多くが「Form 2」を活用しており、運用情報が日本国内で豊富に得られることも導入のための重要なポイントとなっている。
Form 2の導入により、造形作家が気軽に3Dデータを出力して形を確認できるようになったことで、造形作家が出力を待つ時間を大幅に短縮。1台目のForm 2導入後、試作サイクルのスピードが大きく向上した結果、わずか1カ月後に2台目を追加導入して作業スピードアップさせた。
壽屋のForm 2採用のポイント
- 導入コストおよび運用コストの安さ
産業用3Dプリンタに匹敵する出力精度を持ちながら、産業用3Dプリンタよりも圧倒的に低価格。造形材料コストも同様に低価格。メンテナンスなどを含めた運用コストも低い。 - 出力が速く、安定している
素材となる光硬化樹脂(レジン)を適切に撹拌するワイパーや、レジンタンク内を最適な温度に保つ自動加熱式タンクによって、安定した出力が可能。レジンの自動充填システムにより出力中に手動での補充は不要。 - 出力から造形に至る使い勝手の良さ
日本語にも対応した3Dプリントソフトウェア「PreForm」は、3Dモデルを最適なプリント位置に自動配置する機能や、サポート材の自動生成機能などを備え、出力の準備が容易。モバイル環境やコンピュータから出力状況をいつでも確認できる「Dashboard」も提供。 - 造形物表面のなめらかさと加工性の高さ
高精細な光学機構によって、造形物はきめ細かくなめらかな表面を持ち、造形後の処理の時間やコストが短くて済む。処理が必要な場合でも加工性に優れている。サポート材の除去も容易。 - フィギュア造形における情報の豊富さ
日本のフィギュア造形作家たちに広く使用されており、フィギュアの出力におけるノウハウがSNSなどで共有されている。
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