ソーシャルディスタンス用3Dプリントドレス

ソーシャルディスタンスを保つための3Dプリント製ドレス「Proximity Dress 2.0」

3Dプリント技術を活用したテクノファッションを提案するオランダ人デザイナー Anouk Wipprecht は、新たな作品として、3Dプリント技術を利用したソーシャルディスタンス(社会的距離)を示すドレス「Proximity Dress 2.0」を発表した。

Photo:Jeff Cacossa || Anouk Wipprecht

このドレスは、内蔵された近接センサーと熱センサーに基づいて反応し、着用者に対して適切な距離を超えて他人が近づくと、ドレスに内蔵された3Dプリント製ロボットアームが稼働してドレスの裾を広げ、適切な距離を保つよう第三者へ知らせる。

裾を広げるため腰回りに装着されるロボットアームは、ナイロン(PA-11)を使用して3Dプリントされた部品から構成されており、首元に装着されるセンサー内蔵部品は、Stratasysの「Objet Connex 500」マルチマテリアルポリジェット3Dプリンタと「VeroClear」材料を使用して3Dプリントされている。

このデザインは、文化人類学者エドワード・T・ホールによる個人的距離や社会的距離を著した理論「プロキセミックス理論」に基づいており、身体の周りに4つの空間(なわばり)を定義し、それぞれが特徴的な距離を保っている。ホール氏が木の棒を使って人と人との間の空間を測定していたのに対し、このデザイナーは3Dプリント技術を用いて、適切な個人的・社会的距離を示している。


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