BMWとMITが液体3Dプリント技術で協力

BMWとMITの研究チームは液体3Dプリント技術で高機能インフレータブルを開発

自動車メーカー大手BMWのデザイン部門は、MITの研究グループ「MIT’s Self-Assembly Lab」と協力し、様々な形状に自己変形する3Dプリント材料技術を開発した。

「liquid printed pneumatics」と名付けられたこのプリント技術は、以前当メディアで取り上げた「MITの革新的高速液体3Dプリント技術」をベースとする液体3Dプリント技術を応用した物で、コンピュータ制御によるロボットアーム先端に取り付けられたノズルから特殊材料を吐出し、液体(ゲル)中で化学反応により硬化(堆積)させ、造形物を生成する革新的な3Dプリント技術である。

ゲル中に懸濁した材料は周囲のゲル材料と結合しないため、ゲル自体がサポート構造の役割を果たし、従来のプリントプロセスでは成形が困難であった複雑な形状を3Dプリントできる。

BMWはこの技術を活用し、自動車の内外装を構成する3Dプリントインフレータブル(空気などを注入し膨らませ、膜内圧により構造を支持し使用する膜構造物)製品などの開発を目指している。

100%シリコンゴムと、エアチャンバーを備えた複雑なインフレータブルデザインの3Dプリント部品は、システム内の空気圧量に応じて形状を変えることができるため、空気圧制御により、様々な形状や機能または剛性特性を有する部品へと変換することができる。

「liquid printed pneumatics」と名付けられたこのプリント品は、ロンドンのV&Aミュージアムのセインズベリー・ギャラリーで展示されている。


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