3Dプリント技術を採用した超音速機「XB-1」

Boom Supersonic、超音速デモンストレーター「XB-1」を10月7日に発表する

世界最速の旅客機の建造を目指す航空宇宙ベンチャー Boom Supersonic は、次世代の超音速デモンストレーター「XB-1」を2020年10月7日に開催されるイベントで公開することを正式に発表した。同イベントはCDC(アメリカ疾病予防管理センター)が推奨する感染症対策に準じて、オンラインで開催される。

独自に開発された世界初の超音速ジェット機「XB-1」は、3Dプリンタメーカー Stratasys との強力なパートナーシップの基、プロトタイピング、ツールおよび最終部品に至るまで、あらゆる用途で3Dプリント技術を活用。Stratasys F900 3Dプリンタと「Aircraft Interiors Solution(以下 AIS)」パッケージを使用して開発される超音速航空機用の機体には、数百の3Dプリントツールや部品を採用。AISパッケージは、機械的特性の改善を支援することを目的としており、高性能な航空機製造部品の開発を可能にしている。
関連記事:Stratasysの3Dプリンタで超音速旅客機用部品を製造

Boom Supersonic の「XB-1」は、100%カーボンニュートラルな飛行試験プログラムを発表した最初の航空機プログラムであり、年内にテストプログラムを開始し、2021年に初飛行を予定している。

かつて一世を風靡したコンコルドが、当時の技術的力を限界まで押し広げたのに対し「XB-1」は、21世紀最高の技術革新の上に構築されており、先進的な空力設計、カーボン複合材、3Dプリント技術、高効率推進力の組み合わせにより、過去のどの世代よりもサスティナブルで経済的な超音速機となっている。

Boom Supersonicの創業者兼CEOであるBlake Scholl氏は「より速く移動することで、世界中の異なる文化や人々との交流体験を活発にすることが可能となります。XB-1の超音速の世界は、それらを取り戻す第一歩となるでしょう。」と述べている。


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