- 2019-3-7
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スウェーデンの自治体が民間企業と協力し高齢者介護施設で3Dプリントフードを提供を計画
スウェーデン南西部の都市ハルムスタッドの自治体は、食品プロバイダー Findus and Solina、バイオ3Dプリンタ企業 Cellink および3Dプリンティングサービスプロバイダ Addema、ルンド大学、クリスチャンスタード大学の研究者等と協力し、高齢者向け介護施設で、3Dプリントフードの提供を計画している。
ハルムスタッドの自治体が計画するこのプロジェクトは、過去記事『高齢者のための3Dプリントフード』でも紹介した通り、咀嚼や飲み込みに苦労する高齢者(要介護者)向けの食事として、従来のような味気ない流動食などを提供するのではなく、3Dプリント技術を利用し、出来る限り本物の食べものに近い見たの食事を用意し、利用者の食欲を刺激しようと言うもの。
現在研究されている食材は、卵とデンプンを混ぜた材料や精製されたブロッコリーとチキンをベースト状にし、フード3Dプリンタを利用してより実物に近い形に成形し、嚥下障害を抱える高齢者へ提供することを目的としている。
同プロジェクトの責任者は「我々の課題は、医療技術業界向けに設計したフード3Dプリンタを、衛生的に管理し、十分な量をプリントできるようにすることです」として研究を進めており、2019年終わりまでに、スウェーデン南部のハルムスタードとヘルシグボリの介護施設で試験的な提供開始を予定している。また将来的には、個々の健康状態や好みに応じたレシピを開発することを目標としている。
欧州では、2014年頃から(関連記事はこちら)利用者の健康状態をデータベース上に記録し、個々のニーズや日々の健康状態に応じた最適な食事を食品工場で3Dプリント、パッケージし、デリバリーするというシステムの研究も行われている。
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