フィラメント乾燥機「PrintDry Filament Dryer 2.0」

3Dプリンタ用フィラメントの乾燥ソリューション「PrintDry Filament Dryer 2.0」

カナダのオンタリオ州に本社を置く PrintDry は、3Dプリンタ用フィラメントの乾燥ソリューションの現行モデル「フィラメント乾燥機 PrintDry」のバージョンアップモデル『PrintDry Filament Dryer 2.0』を発表。クラウドファンディング Kickstarter からローンチした。

現行のフィラメント乾燥機 PrintDry(日本仕様)購入先はこちら

3Dプリントプロセスにおいて発生する造形エラーの要因の1つとして、フィラメント内に蓄積された水分による影響が大きい。その原因として、水分が吸湿性フィラメントに吸収されると水分子がフィラメントのポリマー分子鎖に付着し、強い分子間結合を形成。この結合は、フィラメントの乾燥を困難にするもので、一般的なフィラメントパッケージ内にある乾燥剤パックではこの分子間結合を破壊し、フィラメントから水分を取り除くことが難しい。このためフィラメントの乾燥には、フィラメントを完全に加熱し水分ポリマー結合を破壊し、水分をフィラメント表面に移動させて運び去り、フィラメントを乾燥させる必要がある。

フィラメントドライヤー「PrintDry」シリーズは、フィラメントスプールを最適に乾燥できる唯一のフィラメント専用の乾燥システムで、新たにリリースされた「PrintDry Filament Dryer 2.0」は、最大48時間の内蔵タイマーとデジタル表示を備え、5つのプリセット(35ºC、45ºC、55ºC、65ºC、75ºC)で簡単に温度調整ができる。また外径300mm(2〜5kg)の大きなフィラメントスプールとも互換性がある。

PrintDry Filament Dryer 2.0は、2019年末現在、200人を超える支援者から目標額である6000カナダドル(約50万円)を大幅に上回る300万円超の資金調達に成功。初ロット生産は2019年11月30日までに完了しており、2020年1月末から出荷開始を予定ている。
日本国内から支援する場合は、送料30カナダドル(約2500円)が別途必要となるが、電気規格は日本仕様に適合していない。


左)PrintDry Filament Dryer 2.0、右)PrintDry Filament Dryer 1.0

現行バージョン「フィラメント乾燥機 PrintDry」の日本仕様製品を販売するアイディーアーツ株式会社では「PrintDry Filament Dryer 2.0(日本仕様)」の製品版販売が開始され次第、取扱いを開始する。


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