交換式ペレット用エクストルーダー登場

MASSIVE DIMENSIONが大型3Dプリントに対応したペレット用エクストルーダーをリリース

米国・バーモント州を拠点とする大型3Dプリンタおよびペレット技術メーカー「Massive Dimension」は、既存のFDM/FFF方式3Dプリンタに取り付け加工な、大型3Dプリント用ペレットエクストルーダー『MDPH2』の発売を開始した。

大型FFF方式3Dプリンタを開発するBigRep社が、造形エリアを拡大した新型機を投入するなど、昨今建築業界や自動車産業を中心に、大型3Dプリンタの需要が急速に高まっているが、従来のフィラメントタイプの3Dプリント方法では、巨大なオブジェクトをレイヤー毎に造形するために膨大なプリント時間を要してしまう。
この問題を解決するには、材料の吐出量を増加させる必要があるが、それには大量のペレット材料を長時間安定して吐出できる専用のエクストルーダーが必要となる。

今回Massive Dimensionがリリースしたペレット用エクストルーダー「MDPH2」は、ほとんどのFDM/FFF方式3Dプリンタに取り付けるこが可能で、1時間あたり最大2ポンド(約907g)の出力に対応する。また、最高温度450℃まで対応するヘッドから、ABS、PLA、HIPS、TPU、TPE、ULTEM、PC、PS、PEEK、ULTEMなど工業グレードを含む様々なタイプのペレット材料を出力することができる。

高出力モータ、デュアルPID温度コントローラ、高圧スクリューを装備し、ユーザーがヘッド内部部品にアクセスしメンテナンス性に長けた設計を採用した「MDPH2」の価格は4,949ドルで、2つの追加ノズル、モータードライバー、電源ケーブルなどが付属する。

HP、EOS、Desktop Metalをはじめ、金属3Dプリンタをラインアップする各社も近年大型機器のリリースが続いており、業界全体を通じて、この流れは今後も拡大することが予想される。


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