「NEXT COVID-19」モノづくりの新しい在り方を問いかけるフットウェアブランド誕生
DiGITAL ARTISAN は、新型コロナ拡大による影響をふまえ、これまでの既存のやり方ではない、デジタル技術を活用した未来のモノづくりを行うプロジェクトを生み出し「NEXT COVID-19」を今後のテーマとして掲げた活動を開始。社内メンバーによるフットウェアブランドをローンチさせた。
同社メンバーでもある小野、津曲両氏が立ちあげたフットウェアブランド「MAGARIMONO」は、DiGITAL ARTISANがデジタルの知見・手法の提供を行い、彼らのモノづくりをサポート。
今回彼らがデザインしたフットウェアは、ソールだけでなくアッパー生地も3Dプリントされており、ほぼ全てのパーツが3Dプリントによって製作されている。これにより、従来の大量生産の手法による製造の制約・無駄を大きく改善。デザインテーマである「CLOUD」名前の通り、それぞれ4つの種類の雲にちなんだ異なる構造からなる特徴的なデザインをしており、それぞれの構造が生み出す全く違う履き心地をもっている。
この製品は受注生産による提供を前提としており、その詳細については6月中旬を予定しているECサイトの立ち上げとともに発表される。
3Dプリントによって大量生産の制約から解放されることで、今まで提供が常識外だった片足からの受注も可能となり、工場などの大規模な製造ラインに集約した大量生産のモノづくりとは異なるアプローチも可能にする。将来的には、センチ刻みのサイズの提供方法ではない、個人のサイズにフィッティングさせたスニーカーや、金型の成形条件にとらわれない自由度の高さで、センサーなどのデバイスの装着もできるようになる。
今回は、中国の3Dプリンターメーカー Shining 3D の協力を得て、同社のSLS方式3DプリンタとTPU材料を使用して、ソールを造形。
新型コロナは世界中に影響を与えているが、特に集約・集配を前提としている従来の大量生産のシステムは大きな打撃を受けている。DiGITAL ARTISANは、デジタル技術を活用したモノづくりのコミュニティとして、これからのモノづくりの未来につながる柔軟かつ新しい提案を支援。本プロジェクトでも職人/デジタル製造先のネットワーク提供・デジタル機器の提供などを行っている。
関連記事
- 液体ゴム製3Dプリントシューズ
- 抗菌フィラメントを使った3Dプリントマスク「NanoHack 2.0」
- 3Dプリンタとクリアファイルで造るフェイスシールド
- フェラーリ、3Dプリンタで人工呼吸器用バルブを生産
- ランボルギーニは自社の3Dプリント設備を使って新型コロナと戦う
- 抗菌作用フィラメント『MD Flex』販売開始
- 抗菌作用フィラメント「PLACTIVE AN1」
- 5秒で完成!3Dプリンタと真空成型機でPPEマスクを効率的に生産
- 一枚のプラスチックから造るフェイスシールド
- フィルタ交換可能な3Dプリントマスク「PITATT 3D print mask」
- 95ドルの3Dプリント製スニーカー
- 中国ブランドが3Dプリントスニーカーを発売、数秒で完売
- adidasが3Dプリント製スニーカーの最新版をリリース
- アディダスの最新3Dプリントスニーカー「Y-3 RUNNER 4D II」
- 3Dプリントシューズの売上げが年間65億ドルに成長
- adidasが新たな3Dプリントスニーカーを発表
- NIKEがマラソン選手向け3Dプリントシューズの販売を国内で開始
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp