Appleが3Dプリント関する新しい特許を提出

Appleは三角テッセレーションを使用して3Dモデルを高速プリントする新しい方法の特許を取得

米国の特許商標庁は今週、Apple社に新たに付与された46件の特許を公表。この内の1つには、高速3Dプリントを実現するための3Dオブジェクトを作成する新しい方法「3Dプリンティングにおける三角テッセレーションの使用」が示されている。

Appleによって提出され、今週米国特許商標庁より付与されたこの特許は、三角テッセレーション/triangular tesellation(ポリゴンメッシュを細かく分割し、より滑らかに表現する技術)を使用して、効率的に3Dモデルをプリントする新しい方法である。

3Dプリント時に必要なインフィルは、剛性を保持するためにオブジェクト内に小さなパターンを生成するが、ほとんどの場合それは単純で均一な形状のため、靭性が低く脆い場合があるが、Appleの新しいプリンティングソリューションでは、サイズの異なる三角テッセレーションが、より効率的な3Dプリントを実現する。オブジェクトのエッジ強度を高める必要のある領域には小さな三角形を用い、強度が然程重要ではない領域に大きな三角形を構築する。

オブジェクトに応じて異なるサイズの三角形を生成するこの技術は、オリジナルモデルに近似した滑らかな形状を再現するため、オブジェクトの表面上にも使用される。

この特許は、無駄の多い従来のプリントヘッドの動きを効率化するため、プリント速度をより高速化するだけでなく、無駄な材料消費を抑えることができる。

このプリント方法は、Apple社の上級プリンティング・システム・エンジニアMichael R. Sweet氏の発明によるもので、同氏はこの他にも13の3Dプリンティング技術に関する発明で特許を取得している。


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