光造形型3Dプリンタ用強靭性の新型樹脂『PMMA』で複雑な造形を高精度に作製可能
びーふるグループは、3Dプリンタ用の新型樹脂を用いて、立体的に造形された複雑なデジタルデータを高精度に作製可能な、PVC製に似た靭性を保有した樹脂(特許出願中技術含む)を開発。
3Dプリンタで作製した部品は、一層づつ薄い層(レイヤー)を積み上げて複雑な立体物を作製できるというところが一番のメリットであり、またデメリットになり、従来の金型で作成するPVC製の部品のような靭性や硬度が少なく脆さがある。従来通り金型での作製であれば、安定して部品全体に均質な強度を確保出来るが、金型にコストがかかってしまう。そこでびーふるグループは、PVC素材にそっくりの光造形型3Dプリンタ用樹脂を開発。
新型樹脂『PMMA(PVC-L)』
強靭性・硬度・安定性を高めた光造形型3Dプリンタ用樹脂『PMMA(PVC-L)』は、3Dプリンタによる複雑な立体形状の部品を高精度に作製可能で、さらに衝撃に強く破損しにくい素材。現在、びーふるグループフィギュアメーカー『プルクラ』『FOTSJAPAN』『インサイト』発売商品の量産に新素材を導入。また、更なる性能向上のため、大手樹脂メーカーの協力のもと、最高の3Dプリンタ技術を膨大な時間をかけ、日々開発研究中。
開発樹脂で作成したスケールフィギュア部品は靭性があるため何度曲げても破損しないPVC-Lによる複雑な形状の部品を高精度に作製可能。
【特許出願中】業界初の『肌表現』新技術
『人の肌の質感』『シャドー(影の入る場所)の表現』『赤みの強い部分の強調』の表現は、現在発売している商品にも適用されている肌技術。
純国産フィギュアメーカー「FOTSJAPAN」では、独自の技術として一番大切な「肌」部分を改良。二層構造にする事で透明感を得られ、内部の特殊調色樹脂が外部の光を受けて、反射する際表皮部分を通るためあたかも光っているかのように感じることで「人肌の赤み」を表現。さらに表皮部分を要所で厚くすることで「影になる部分」が忠実に表現される。
髪の毛の一体化を実現
従来の金型作製では難しい「分割の無い一体化した髪の毛」を同社3Dプリンタ技術と開発した新型樹脂により商品化。従来では、前髪と後ろ髪で別れて作製しなければならなかった部品を、本技術により分割を無くし、髪の毛のデティールと本数の多さを細部まで表現した髪の毛を3Dプリンタによる量産を実現。
美少女フィギュアメーカー『インサイト』にて発売されたオリジナルキャラクターフィギュア「かごやちゃん」
本技術は、2019年9月10日(日)に開催される『ワンダーフェスティバル 2019 冬(卓番号:2-04 01 プルクラブース)』にて3Dプリンタ技術の紹介を行う予定である。
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