- 2019-1-12
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IDCの最新レポートで3Dプリントの世界的な支出が2019年に138億ドルに達すると予測
国際的市場調査会社「IDC(International Data Corporation)」は、世界の3Dプリンタ業界(ハードウェア、材料、サービス、ソフトウェア)が、2019年に138億ドル(約1兆5,180億円)に達すると予測するレポートを発表。この数値は前年比21.2%の増加であり、2022年までの5年間の複合年間成長率(CAGR)は197%で、およそ227億ドル(約2兆4,970億円)になると予想している。
3Dプリンタと材料を合わせた世界全体支出が3分の2以上を占め、2019年にはそれぞれ53億ドルと42億ドルに達すると予想。
自動車や電子製品などのディスクリート製造が3Dプリンティング市場における主流産業であることは変わらず、2018年から2022年までの予測全体では、全世界支出の半分以上を占めている。今後成長が見込まれるヘルスケアは2019年に総額約18億ドルの支出で、2番目に大きな産業となる。
教育、専門サービス、コンシューマー市場がそれに続くが、2022年までにはプロセス製造が5位に入ると予想。
地域別では、米国が2019年に最大の支出(約50億ドル)となり、西ヨーロッパ(36億ドル)、中国(約20億ドル)がそれに続くと予想。今後5年間の予測期間内で最も速い支出の伸びが見られる地域はラテンアメリカ(CAGR 25.3%)と中国(CAGR 21.6%)で、9つの地域のうち5つの地域では、予測期間中に年平均成長率が20%を超えるとしている。
これまでの3Dプリンティングの主な用途はプロトタイピングが中心であったが、今後多くの産業において、最終用途部品などの製造が拡大することが予想されている。また、医療、建設および娯楽産業においては、3Dスキャナ市場の急速な成長が期待されており、3Dスキャニング技術の拡大が、3Dプリンタ市場の成長にも貢献するとしている。
市場では、3Dプリント材料の大幅な進歩と相まって、3Dプリンティングにおける最終用途製品開発は今後益々拡大する。カスタマイズ性に優れ費用対効果の高い3Dプリンティング技術の活用は、多くのユーザーがその利点を認識することで、より高いレベルの製品が生み出されてることが期待される。
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