- 2017-4-3
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天然材料を利用した低コストの建設用3Dプリント技術
スペインに拠点を置くInstitute for Advanced Architecture of Catalonia (IAAC) は、環境に配慮した建築物を制作するため、天然材料100%の未焼成粘土とロボットを使用した大型建築用3Dプリント技術を開発している。
同研究所が開発する建築用3Dプリント技術「Terra Performa」は、粘土と砂と水の天然素材を材料とした押出機を備えたロボットアームを制御し、上部モジュールに成るにしたがいより軽量化された部品になるよう考えられたパラメトリック・デザインの3Dプリントレンガを作成(モジュール化)し組み立てる、シンプルな工法の建築物を完成させることができる。
Terra Performaのモジュラー設計
また、スペインのTecnaliaとIAACが協力し研究するもう一つのプロジェクト「On Site Robotics」は、特別に設計されたフレームに懸架されたワイヤ上にケーブルロボットと押出機を吊り下げ、任意のサイズの建築物を3Dプリントするという技術。
同方式最大のメリットは、ワイヤの張り方により任意に造形スペースを拡張できるため、大規模な3Dプリント建築物を造形することができる点である。
中国、UAE、ロシア、オランダと世界各国で研究が進む建設用3Dプリント技術は、試験的な段階から実用化へと移行しており、今後数年以内に大規模な3Dプリント建築物が完成されると思われる。
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