ZortraxはUV硬化タイプの新型3Dプリンタ「Inkspire」を発表

Zortraxは新型UV LCD技術採用の3Dプリンタで歯科市場などに参入

ポーランドの3DプリンタメーカーZortraxは、既存Zortraxシリーズ(FFF方式)とは異なる新しい造形方式を採用した3Dプリンタ『Inkspire』を発表した。

Inkspireは、従来の光造形(SLA方式やDLP方式)と異なり、UVバックライトでフォトポリマー原料を硬化させるLCDディスプレイを備えたUV LCD技術を採用しており、従来のSLA方式やDLP方式3Dプリンタよりも最大8倍の高速3Dプリントを実現。

最大造形エリア 74x132x175mm を有するInkspireは、ワークスペースに影響されることなく、50×50×25ミクロンの一定精度で20~36mm/hの造形速度を維持することが可能。また造形には専用のフォトポリマー材料「Zortrax Resin Basic」を使用するが、波長405nmの光で硬化できる樹脂材料であれば、純正外材料も利用することができる。

Inkspireの制御には、Zortrax 3Dプリンタ専用のスライシングおよび3Dプリントファーム管理ソフトウェア「Z-SUITE」を使用する。
Z-SUITEは、Inkspireの取扱いに合わせ、モデルレイヤー毎に必要なレジンの量を計算し、リフィルが必要なときに正確に一時停止するためのスケジュール管理など、いくつかの機能を追加した。

Zortrax Inkspire スペック

  • プリント技術:UV LCD
  • ピクセルサイズ:50ミクロン(0.05mm)
  • レイヤー厚:25、50、100ミクロン
  • プリント速度:20〜36mm/h
  • ビルドボリューム:74x132x175mm
  • 光源:UV integrated light(波長405nm)
  • 接続:Wi-Fi、イーサネット、USB
  • デバイスOS:アンドロイド
  • タッチスクリーン:4 “IPS 800 x 480
  • 利用可能な材料:Zortrax Photopolymer Resin Basic、外部材料
  • ソフトウェア:Z-SUITE
  • ファイルタイプ:.stl、.obj、.dxf、.3mf、.zcodex
  • サポートフォーマット:.cws、.zcodex
  • OS:Mac OS X 、Windows 7以降のバージョン
  • 本体:210×210×420mm
  • 本体重量:9.2kg
  • 電源:110V〜5.9A 50 / 60Hz 240V〜2.5A 50 / 60Hz
  • 最大消費電力:50 W
  • 付属品:3Dプリンタ本体、Z-SUITE、スターターキット、Zortraxフォトポリマーレジンベーシック(500 ml)
  • リリース時期:2018年秋
  • 製品価格:2,699ドル

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