外来生物を原料にしたリサイクルフィラメントを開発

大学生が移入分布したクワッガガイを原料とした環境にやさしいリサイクルフィラメントを開発

ノースカロライナ州デイビッドソン大学の学生Lorena James(ロレナ・ジェイムズ)は、ウクライナ原産でアメリカ、カナダなどに移入分布する二枚貝の一種「クワッガガイ」を原料にした、3Dプリンタ用フィラメントを開発した。

Zスプールと名付けられたフィラメントは、五大湖のひとつエリー湖に移入したクワッガガイの貝殻に、ポリ乳酸と生分解性プラスチックペレットを混合し造られた3Dプリンタ用フィラメントで、フィラメントの生分解性が高く、環境にやさしいフィラメントとなっている。

クワッガガイは、岩、埠頭、ボートの側面など、利水施設や船舶に大量に付着し、汚損や破損などの障害となっている貝で、深刻な環境問題を引き起こしている。
この問題を解決するためジェイムズは、フィラメント生成装置を製造するfilabot(フィラボット)からフィラメント生成に必要な機材一式を購入し、貝殻を混合したフィラメント「Zスプール」を開発した。

現在、中国上海の復元大学(Fudan University)で政治学を学ぶジェイムズは、年明け早々にデビッドソンに戻り、申請中の特許通過を待ち、フィラボットに対してZプールフィラメントの大量生産が可能などうかを調べる予定である。


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