大型3Dプリンタで製造された軍用潜水艦

米海軍とORNL主催の研究チームは大型3DプリンタBAAMを使った潜水艇を開発

オークリッジ国立研究所(Oak Ridge National Laboratory 以下 ORNL)は、米海軍の技術研究機関(Navy’s Disruptive Technology Lab,)等と協力し、世界初となる3Dプリント潜水艇を開発した。

長さ30フィートのカーボンファイバー素材の3Dプリント潜水艇は、SEAL部隊と海上装備の輸送に使用される米軍採用の特殊作戦用潜水艇「Mark 8 Mod 1 SDV(SEAL Delivery Vehicle)」をベースに設計されている。


Mark 8 Mod 1 SEAL Delivery Vehicle

ORNLはこの潜水艇を製造するため、3Dプリント自動車を生産するローカルモータースなどでも採用されている大型3Dプリンタ「Big Area Additive Manufacturing(以下 BAAM)」を使用し、4週間弱で船体を完成させた。

従来の製造方法によるSDV製造では、一艇当たり3〜5ヶ月程度の期間と600,000〜800,000米ドルのコストを要していたが、BAAM 3Dプリンタによって生産される3DプリントSDVは、大幅な製造期間の短縮と、90%程度のコスト削減を実現。

またORNLの研究チームは、限られた期間内で実現する設計プロセスを完成させるため、マイクロソフトのARデバイス「Microsoft Hololens」を活用し、迅速なプロトタイピングに対応。

3DプリントSDVの船体データは3Dプリント用に最適化された後、6つのユニットに分割し約7日間掛けて造形される。3Dプリント造形された船体部品は、研磨加工等の後処理が施されたの後、組み立て作業に移行し約4週間で完成した。

この船体はこの後、海軍施設にてテストが行われ、早かれば2019年にもプロトタイプの艦隊配備が予定されている。

3Dプリンタの活用に向け予算の拡張を計画している米軍が、このような様々な3Dプリントプロセスを完成させることになれば、実戦に向けての3Dプリンタの活用が、今後益々現実味を帯びてくるかもしれない。


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