2030年まで3Dプリント製ヨットが登場!?

3Dプリント技術の活用で2030年までにスーパーヨットデザインの世界が変わる

2017年オーストリアで開催された「Superyacht Design Symposium(スーパーヨットデザインシンポジウム)」の総会で、カナダの有名ヨットデザイナーGreg Marshall氏は、ゴールドメダリストである英国のセーラー、Shirley Robertson(シャーリー・ロバートソン)をゲストスピーカーに迎え、未来のヨット製造における3Dプリント技術の活用について解説した。

参考イメージ

同氏はスピーチの中で、3Dプリント技術によるメリットとして、廃棄物の削減や工期の短縮などを例に上げ、3Dプリント技術がヨット製造業界に大きな影響を及ぼすと語っている。

従来の造船方法では、原材料の15〜20%程度が無駄となるが、3Dプリント技術を用いた製造プロセスでは、この数値を約2%まで削減。これは単に材料費の節約だけでなく、造船に関わる労働コストの大幅な削減にも直結する。

従来の製造方法では、45メートルクラスのメガヨット制作に2~3年を要していたが、3Dプリント技術を用いた合理化により、生産効率の向上とより高度で精巧なヨット設計を実現し、最短90日程度まで短縮することも可能だとしている。

また、メタル3Dプリントによる部品供給では、これまで利用されてきた鉄鋼素材に比べ、はるかに軽量で高剛性な3Dプリントチタン部品などを適用することができるため、ボート全体の重量を軽減し、軽量で高燃費な船体を製造することが可能となる。

鋼よりも融点が高いチタン素材は、防火性能も大幅に向上させるため、船の内外装部品への適用の拡大が考えられる。

腐食部品の交換など、メンテナンス性が重要なヨットにおいて、短期間で必要な部品を製造できる3Dプリント技術は、親和性の高いツールとなる。


大型ヨット3Dプリンタのイメージ

同氏によれば、2017年後半には大型ヨット部品を生産するための産業レベルの大型3Dプリンタが完成する予定で、2020年までにさらに大型化が見込まれており、2030年には内外装を含むフルスケールのヨット製造可能な3Dプリント技術が誕生するだろうとしている。


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