高セキュリティ機能を有した3Dプリント鍵

スイスの警備会社がメタル3Dプリント技術で製造される高セキュリティ鍵の出荷を開始した

スイスのベンチャー系セキュリティ会社UrbanAlpsは、高度なセキュリティ機能を備えたメタル3Dプリント製メカニカルキー「STEALTH KEY(以下 ステルスキー)」をリリースした。

2014年、高度なセキュリティと金属3Dプリント技術に関する専門知識を持つスイス人エンジニアによって設立されたセキュリティ会社Urban Alpsは、高いセキュリティ機能を有したメタル3Dプリント製メカニカルキー、シリンダー、南京錠にStealth Technologyを採用。
ドイツ、スイス、フィンランド、ノルウェーなど欧州の実業家や、イングランド・プレミアリーグ・アーセナルFC所属のスイス人サッカー選手ステファン・リヒトシュタイナー(Stephan Lichtsteiner)などから総額200万ドル以上の資金を得てステルスキーの量産化を実現。

この年同社は、セキュリティ・イノベーション・アワード「Messe Essen Security Innovation Award」を受賞した。

SpaceX社のロケットエンジンにも使用される合金材料をベースに、SLMソリューションのメタル3Dプリンタ「SLM 125 HL」で製造されているステルスキーシリーズは、従来のメカニカルキーと同じ外観と機能を備えているが、ロック解除コード(鍵の噛み込み部分)を狭い縁の下に隠しているため、写真撮影またはスキャンすることができず、不正コピーに対して優れた防止策が取られている。

3Dプリント技術によってカスタマイズ性に特化したステルスキーには、ショートサイズとロングサイズバージョンがあり、身元確認のために色分けされたキーキャップを刻印または貼り付けることもできる。

スイス・チューリッヒ本社にエンジニアリング研究所を設置する同社は、ドバイ(アラブ首長国連邦)とプラハにサテライトオフィスを設立。世界中の商業および政府機関向けにステルスキーを提供する。

ステルスキーおよび同社製品は、専用の注文書に必要事項を記入しオーダーすることができる。


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