ロケット企業が世界最大の3Dプリントロケットエンジン開発

英国ロケットベンチャーOrbexが3Dプリント製エンジンを搭載した小型ロケットを発表

英国を拠点とするロケットベンチャーOrbexは、ドイツの金属AMメーカーSLM Solutionsと提携し、金属3Dプリンタで造られた物としては世界最大となる3Dプリント製ロケットエンジンを開発。このエンジンを搭載する「Orbex Prime ロケット」を発表した。

イギリス宇宙局(United Kingdom Space Agency)およびベンチャーキャピタルSunstone Technology VenturesやHigh TechGründerfondsなどから3000万ポンドの資金提供を受け設立されたOrbexは、SLM Solutionsのエンジニアリングチームと協力し、SLM Solutionsの大型金属3Dプリントシステム「SLM 800 Metal Additive Manufacturing System」を使用して、3Dプリントされた物としては世界最大となるロケットエンジンを開発。

100%再生可能燃料を使用た3Dプリント製ロケットエンジンは、これまでの炭化水素燃料と比較して、炭素排出量を90%削減。従来の同カテゴリーエンジンよりも30%軽量で、効率が20%向上。

SLM Solutionsのエンジニアチームは、このロケットエンジンのジオメトリに最適化された独自のパラメータセットを開発。Orbexの設計チームと緊密に協力しながら、必要な材料特性と寸法精度で部品が正しく製造することを確認。
SLM Solutionsの技術者は「このプロセスにおける私たちの目的は、Orbexチームの品質要求に応えることで、部品としての機能を維持しつつ積層造形に適したものにすることでした。サポート構造の後処理も考慮してデータを設計することで、すべてのセクションにおいて最高の品質が得られるようカスタマイズされています。」と語っている。

3Dプリント技術を特性をフルに活かし製造されるOrbexのロケットエンジンは、従来のCNC加工される生産方法と比較して納期を90%短縮し、製造コストを50%以上も削減することに成功している。

Orbexは、英国のSurrey Satellite Technology Ltd(SSTL)が開発中の小型人工衛星を軌道上に運ぶため、スコットランド・サザーランドに建設される同国初となる宇宙基地から、2021年にOrbex Prime ロケットの打ち上げを計画している。これは、国内初の商業打上げとなる。


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