- 2019-6-10
- 最新情報
- 3DFS, 3DPrinting, 3Dプリンティング, eco, FDM, FFF, filament, WASP, エコ, テクノロジー, フィラメント, 環境, 資源
スウォンジー大学は高効率に廃熱を電力に変換する3Dプリント製熱電発電デバイスを開発
1920年に設立されたウェールズの名門スウォンジー大学の研究チームは、高い効率係数で熱を電力に変換する3Dプリント製熱電発電デバイスを開発した。
論文によれば、英国産業界では使用されている全エネルギーの約1/6が廃熱として大気中に放出されており、大くのエネルギー源を無駄にしていると言う。廃熱から発せられる温度差を電力に変換することが可能な熱電発電は、エネルギーコストの削減や二酸化炭素排出量の削減に大きく貢献できるとして期待されている。
熱電発電装置の材料として使用するのに有用であることが証明されている化合物「セレン化スズ(SnSe)」は、従来の製造方法ではとても高価になり、製造する過程で多くのエネルギーを必要とする。しかし、スウォンジー大学の研究者達が開発した3Dプリント可能なセレン化スズ(SnSe)インクは、従来の手法で製造するこよりも遥かに低コストで、効率的に熱電発電デバイスを生成することが可能で、他の3Dプリント熱電装置よりも50%以上高い効率係数で熱を電力に変換する。
研究チームは、この革新的な技術によって大きな恩恵を受ける産業として、大量の廃熱を発生する製鉄業及び製鋼業に注目。同産業から廃棄される熱を効率的に変換することが可能となれば、低コストでクリーンなエネルギーを大量に生産することができるようになる。
関連記事
- 3Dプリント太陽電池で電力変換効率が向上
- 3Dプリント製電気自動車で南極大陸を走破
- 自動車部品メーカーContinentalがAMセンターを開設
- 世界初の3Dプリントバイオリアクター
- 食品廃棄物から生成した3Dプリント食材
- ペットボトルからリサイクルされた3Dプリンタフィラメント
- 廃棄冷蔵庫から作られたHIPSフィラメント
- XEVの3Dプリント自動車が量産開始
- 米国陸軍は戦地の廃棄物から部品を3Dプリント
- プラスチック廃棄物から3Dプリント家具を製作
- 生ゴミから3Dプリンタ用フィラメントを生成
- 新型フィラメント2商品追加のお知らせ
- 藻類か生成された3Dプリント可能なバイオポリマ材料
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp