Stratasys、品質保証ソフトウェア会社Rivenを買収したことを発表
米国ミネソタ州に本拠を構える3Dプリンタメーカー Stratasys(ストラタシス)は、カリフォルニア州バークレーに拠点を置く品質保証ソフトウェア会社 Riven を買収したことを発表した。
Rivenは、ストラタシスの接続ソフトウェア・パートナーであり、同社のクラウドベースのソフトウェア・ソリューションは、今後ストラタシスの「GrabCAD Additive Manufacturing Platform」に完全に統合され、GrabCAD Printソフトウェアを実行するストラタシス製3Dプリンタを使用する顧客に利益をもたらすようになるという。
GrabCAD Print
Rivenのクラウドベースソフトウェアは、顧客がCADファイルと実際のプリント部品との間の偏差を迅速に検査、診断、自動修正し、より正確な部品をより低い総コストで実現することを支援する。現在テスト中の新バージョンでは、人工知能を利用してモデルを自動で事前調整する。特に、部品検査は生産工程の大きなボトルネックとなり、多くの場合、数週間から数ヶ月の遅れを生じさせている。Rivenのソフトウェアをクローズドループ3Dプリントプロセスに統合することで、ストラタシスは顧客が3Dプリントした最終使用部品の出荷を拡大するのを支援するとともに、少ない反復作業によって廃棄物を削減し、持続可能性を向上させることができるようになる。
Stratasysの「GrabCAD AM Platform」は、3Dプリンター、積層造形、企業向けアプリケーション、および広範な「Industry 4.0」インフラストラクチャ間の双方向接続を可能にする。オープンでエンタープライズ対応のこのプラットフォームは、GrabCADアプリケーションとGrabCADソフトウェア・パートナーの機能をまとめており、製造業者は設計から生産まで、デジタルスレッド全体にわたって生産規模のアディティブマニュファクチャリング業務を管理することができる。
2022年10月に完了したこの買収には、Warp Adaptive Modeling(WAM)およびPredictive WAM(PWAM)に関連するすべての知的財産が含まれ、Rivenのスタッフは、ストラタシスのソフトウェア事業部門に統合される。
関連記事
- MakerBotとUltimakerが合併
- 3Dプリンタで仕上げた器を触って味わう「mitate : AI design project」展
- 九州大学、1400点以上の3Dデジタル生物標本を公開
- 自然と3Dプリントを融合させたアート作品
- メイン大学(UMaine)が3Dプリントを利用して、アラスカの部族に文化財を返還
- ファッション業界向け3Dプリンタ「J850 TechStyle」
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp