スクーデリア・フェラーリ、F1マシンの空力性能向上のため3Dプリンティング部品を採用
イタリアの自動車メーカー Ferrari(フェラーリ)が運営するワークス・レーシングチーム Scuderia Ferrari(スクーデリア・フェラーリ)は、2022年の世界タイトル獲得に向け、マシンの空力性能を向上に3Dプリント部品を採用している。
スクーデリア・フェラーリは、今シーズン初めの2022年オーストラリアグランプリで行われた練習走行の際、2022年のF1世界選手権参戦用に開発した最新のフォーミュラ1カー「Ferrari F1-75(以下 F1-75)」のフロントウイングに、ウイング形状の有効性を評価するために必要な電子機器(センサー)を固定するのに使用される3Dプリント製部品を配備した。
3Dプリントされたこのセンサーマウントは、F1オーストラリアグランプリのフリー走行で使用され、ピッチ、ロール、ヒーブ時のインボードとアウトボードのフロントウィングの高さを測定するなど、マシンの空力性能を評価し、向上させるために取り付けられたとされている。
1950年からF1に参戦し、15回の世界ドライバーズタイトルと16回のコンストラクターズタイトルを獲得したフェラーリは、2017年当時、同シーズン導入予定のエンジンのピストン開発に3Dプリンタを使い始めたことを明らかにしており、当時の発表にて「鋼合金から部品を3Dプリント造形することで、従来よりも高い強度と耐熱性が得られるとともに、幾何学的最適化による軽量化の機会も得られる」と伝えるなど、F1マシンの性能向上に3Dプリント技術の採用を積極的に進めている。
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