3Dプリント可能な代替魚介類を開発

MycorenaとRevo Foods、魚介類の代替となる3Dプリント可能なマイクロプロテインを開発

スウェーデンのマイコプロテインメーカーである Mycorena(以下 マイコレナ)と、オーストリアの3Dフードプリンティング企業 Revo Foods(レボ・フーズ)は、代替肉製品が市場で広く受け入れられることを目的に、マイコレナが開発したマイコプロテインを使用した3Dフードプリンティングに関する共同研究を開始したことを発表した。

Mycorena製品を使用した食品3Dプリント Photo : Revo Food

マイコレナのマイコプロテイン成分「Promyc」と同様に、プリント可能なマイコプロテインは、柔らかい繊維状の質感、淡い色、ニュートラルな味を持ち、肉の類似品、特に魚介類の代替品として優れた選択肢になるという。このように肉に似た特性を持つマイコレナのマイコプロテインは、3Dフードプリンティングによる成形能力と組み合わせることで、全く新しいリアルな肉や魚介類のような製品を開発することができるとされており、その目的は、動物性食品と植物性またはビーガンの代替品との間にあるギャップを縮小し、肉の代替品を市場に広く普及させることにある。

レボ・フーズは、3Dフードプリンティングを含む、高品質な植物性水産物の新しい食品加工技術を開発しており、同社が開発し発売した製品の中には、代替サーモンや代替マグロなどが含まれる。
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同社の3Dプリントシーフードは、既に欧州の3000以上の店舗で販売されており、植物由来の代替シーフードにおけるリーダー的存在となっている。つまり、マイコレナにとってレボ・フーズは、イノベーションを可能な限り速いペースで市場に投入するための理想的なパートナーと考えられる。

レボ・フーズの植物ベースサ
イベントで、Revo Foods の食感のある植物ベースのサーモンが初公開ーモン

3Dフードプリンタは、押出成形やモールディングといった従来の製造方法よりも優れた利点があり、よりリアルな感覚や触感を持つ複雑な製品を作り出すことができる。これにより、高価な工具が不要になり、バッチ生産ではなくオンデマンド生産が可能なため、保管スペースや時間を削減することができる。しかし、この技術における最大の課題は材料の選択に関するもので、適切な流動性を持つペーストや混合物しかプリントできない現在の技術では、肉や魚介類の代替品を、消費者が大規模に採用するために必要な品質レベルに引き上げることが難しい。

オーストリアのイベントで提供されたRevo Foodsの植物ベースサーモン

両社は今回の共同研究を通してユニークな製品を生み出し、消費者が健康的で持続可能な方法でおいしいシーフードを簡単に楽しめるようになれると確信している。

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