- 2022-10-24
- 最新情報, 食・フードプリンタ
- 3DPrinter, 3DPrinting, 3DPS, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, eco, ESG, FDM, FFF, filament, Food, Redefine Meat, Revo Foods, エコ, スタートアップ, テクノロジー, フィラメント, 健康, 環境, 農業, 食, 食品, 食用
MycorenaとRevo Foods、魚介類の代替となる3Dプリント可能なマイクロプロテインを開発
スウェーデンのマイコプロテインメーカーである Mycorena(以下 マイコレナ)と、オーストリアの3Dフードプリンティング企業 Revo Foods(レボ・フーズ)は、代替肉製品が市場で広く受け入れられることを目的に、マイコレナが開発したマイコプロテインを使用した3Dフードプリンティングに関する共同研究を開始したことを発表した。
Mycorena製品を使用した食品3Dプリント Photo : Revo Food
マイコレナのマイコプロテイン成分「Promyc」と同様に、プリント可能なマイコプロテインは、柔らかい繊維状の質感、淡い色、ニュートラルな味を持ち、肉の類似品、特に魚介類の代替品として優れた選択肢になるという。このように肉に似た特性を持つマイコレナのマイコプロテインは、3Dフードプリンティングによる成形能力と組み合わせることで、全く新しいリアルな肉や魚介類のような製品を開発することができるとされており、その目的は、動物性食品と植物性またはビーガンの代替品との間にあるギャップを縮小し、肉の代替品を市場に広く普及させることにある。
レボ・フーズは、3Dフードプリンティングを含む、高品質な植物性水産物の新しい食品加工技術を開発しており、同社が開発し発売した製品の中には、代替サーモンや代替マグロなどが含まれる。
関連記事:3Dプリントシーフード企業が150万ユーロを調達
同社の3Dプリントシーフードは、既に欧州の3000以上の店舗で販売されており、植物由来の代替シーフードにおけるリーダー的存在となっている。つまり、マイコレナにとってレボ・フーズは、イノベーションを可能な限り速いペースで市場に投入するための理想的なパートナーと考えられる。
レボ・フーズの植物ベースサ
イベントで、Revo Foods の食感のある植物ベースのサーモンが初公開ーモン
3Dフードプリンタは、押出成形やモールディングといった従来の製造方法よりも優れた利点があり、よりリアルな感覚や触感を持つ複雑な製品を作り出すことができる。これにより、高価な工具が不要になり、バッチ生産ではなくオンデマンド生産が可能なため、保管スペースや時間を削減することができる。しかし、この技術における最大の課題は材料の選択に関するもので、適切な流動性を持つペーストや混合物しかプリントできない現在の技術では、肉や魚介類の代替品を、消費者が大規模に採用するために必要な品質レベルに引き上げることが難しい。
オーストリアのイベントで提供されたRevo Foodsの植物ベースサーモン
両社は今回の共同研究を通してユニークな製品を生み出し、消費者が健康的で持続可能な方法でおいしいシーフードを簡単に楽しめるようになれると確信している。
3D Food Printing(3Dフードプリンティング)」に特化した各種サービス
id.arts(アイディーアーツ株式会社)では、これまでに3Dフードプリンターの販売や関連サービスのコンサルティングを数多く手掛けており、その経験を活かした3Dフードプリンティングに特化した各種サービスをご用意しています。
詳しくはこちら:https://idarts.co.jp/3dp/3d-food-printing/
関連記事
- Redefine Meatが欧州で3Dプリント肉の販売を開始
- 3DプリントシーフードPlantishが1250万ドル調達
- チョコレート3Dプリンタ『mycusini 2.0』
- Savoreat社、植物由来の3Dプリント豚肉製品を発売
- MeaTechとUmami Meatsが3Dプリントシーフードで協業
- 3Dフードプリンティング企業Cocuusが250万ユーロを調達
- Barilla、3Dプリント製パスタ「BluRhapsody」販売開始
- Redefine Meat、3Dプリントされた食肉製品を発売
- レンジや食洗機で使用できるフィラメント『Centaur PP』
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp