- 2016-10-20
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- 3DPrinting, 3Dモデリング, Direct Metal Laser Sintering, DMLS, EOS, Music, SLS, Uvero, イヤホン, テクノロジー, 粉末焼結, 音楽
メタル3Dプリンタで造形されたチタン製国産高級イヤホン『LAB II』
Image source:LAB II
S’NEXT株式会社は「今までに無いものを作る」ことをコンセプトとした「LAB(laboratory)」シリーズの第2弾となる製品として、自社ブランド「final」から、3Dプリント造形イヤホン「LAB II」を2016年10月22日より発売する。
公式サイト http://final-audio-design.com/archives/4952
「LAB II」は、メカニカルイコライザーを3Dプリンタで造形し背面をフルオープン化し、前面の音導管が振動板前後の干渉を防ぐ事で、低域特性を改善。筐体外側に施されたメッシュ形状により耳道と筐体間に僅かな隙間を生じさせる設計とし、閉塞感の無い自然な音場を実現するための特殊形状の製造にメタル3Dプリント技術を利用した。
同社は、試作を重ねた結果、目指す音場(下記要件)を実現するためには3Dプリンタによる造形でしか実現できない事がわかり、金属3Dプリンタを使った筐体造形を行うことを決定。
最適な音場を満たすための要件
- 振動板前面にメカニカルイコライザー
- ドライバーユニット背面は開口率の高い形状
- 耳道と筐体間に隙間が必要
LAB IIのチタン筐体をプリントするため、株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズの協力を得て、最薄部0.2mmのメカニカルイコライザーを造形。
両社は、最適な形状を割り出すため、NTTデータエンジニアリングシステムズと同社エンジニアがアイデアを出し合い、試行錯誤を繰り返しながら「LAB II」を開発。
筐体外部は滑らかに、内部は適度な粗さを残しつつ高い寸法精度を維持するという困難な条件を満たすため、両社は長い時間をかけて独自の仕上げ加工方法を確立。
従来のチタン3Dプリント造形品を凌駕する最高レベルの平滑度を実現した。
「LAB II」の予約販売価格は45万3600円(税込)
公式サイト http://final-audio-design.com/archives/4952
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