イリスBigRep3Dプリンタの新機種発売開始

イリスは独自技術で従来の5倍の速さと高精度造形を実現した新型3Dプリンタの国内発売を開始する

ドイツの大型3DプリンタメーカーBigRep社の日本総代理店を務める産業機器輸入商社のイリスは、2018年11月に発表されたBigRepの新しい大型3Dプリンタの2機種(詳細はこちら)の国内販売を開始することを発表した。

現在イリスの取扱い機種は造形サイズ1立方メートル超を誇るONE、同機能でコンパクト化に成功したSTUDIOの2機種だが、今回はそれに続く最新の大型3Dプリンタ「PRO」と「EDGE」を発売開始する。
BigRep社は、フィラメント供給と押出される材料の量・速度を制御する独自システム「MXTモジュール式エクストルーダー」を開発し、PROとEDGEの両機種に搭載。その結果、従来の5倍の速度・高精度なプリントの実現に成功。技術提携し、コントロール技術を組み込んだBosch Rexroth モーションコントロールシステムも搭載しており、このシステム導入によりIoT接続を可能にし、工場のシームレス化も目指している。

BigRep PROは、連続プリント可能な大型温度制御スプールチャンバーを装備。大規模な工業部品を生産するために開発されており、ASA、ABS、ナイロンの材料が使用可能になった。最適温度を均一にコントロールし、加熱プリントベッドはプリント中の接着性を高めるためにポリイミド箔が取り付けられ、内蔵の誘導センサーにより半自動レベリングが可能。また、0.6mmノズルを使用し、一般的なFFF方式3Dプリンタの5倍の速度で造形を実現している。

一方、BigRep EDGEは、ハイエンドの高性能マテリアルを処理できるよう大規模フォーマットとして設計されている。チャンバー内で最高200℃、プリントベッドで220℃までの温度制御が可能なビルドインチャンバーを装備。
造形速度が5倍速くなっただけではなく、高品質、高精度も兼ね備えているため、日本での販売が大いに期待される。

BigRep PROは発売開始されており、BigRep EDGEは2019年の第2四半期にリリース予定。予定販売価格はPROが2,800万円、EDGEは4,800万円となっている。

イリスは、2019年2月6日から東京ビッグサイトで開催する「第1回 次世代 3Dプリンタ展」にて、BigRep PROの実機を展示予定。

BigRep PRO製品概要

  • 名称:BigRep PRO
  • 造形サイズ:1,005×1,005×1,005 mm
  • レイヤー解像度:100 – 800 μm ※選択された押出機/ノズルによる
  • 造形方式:FFF方式
  • 本体サイズ:1,950×2,430×1,790 mm(タワー式ライトを含まない)
  • プリンタ重量:約1,550 kg
  • BigRep認定材料:ASA、PA66、更なる工業用素材を現在開発中
  • サポート材:可溶性プラスチック

BigRep EDGE製品概要

  • 名称:BigRep EDGE
  • 造形サイズ:1,500×805×600 mm
  • レイヤー解像度:400 – 900 μm (1.0 mmノズル)、150 – 400 μm (0.5 mmノズル)
  • 造形方式:FFF方式
  • 本体サイズ:3,100×1,600×2,220 mm(タワー式ライトを含まない)
  • プリンタ重量:約3,500 kg
  • BigRep認定材料:エンジニアリングプラスチック、高機能プラスチック、更なる工業用素材を現在開発中
  • サポート材:可溶性プラスチック

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