- 2021-11-9
- 3Dプリンタ・各種加工機, 最新情報
- 3DFS, 3DPrinter, 3DPrinting, 3DPS, 3Dプリンター, 3Dプリンティング, Desktop Metal, ExOne, FDM, FFF, filament, Formnext, MarkForged, Stratasys, Voxeljet, テクノロジー, フィラメント, 工業デザイン, 工業製品
FFF方式のメタル3Dプリント技術を向上させる回転式押出機搭載「FL300M」
2018年に設立されたベルギーの3Dプリンタメーカー FuseLab(以下 フューズラボ) は、特許を取得した回転式押出機を搭載した同社初のFFF方式メタル3Dプリンタ「FL300M」を発表した。
Photo : FuseLab
FL300Mは、金属粉末混合の金属フィラメントのプリント性能を強化するために設計された特許取得済みのロータリーエクストルーダー(回転式押出機)と高性能で高精度のモーションシステムを搭載。300×300×280mmの造形容積を持ち、複数の素材をプリントすることができ、金属粉末混合フィラメントに最適化されている。
一般的なFFF方式エクストルーダーは、1つまたは2つのドライブギアでフィラメントをプリンタの溶融ゾーンに供給するが、ドライブシステムとフィラメントの間の接触点は1つまたは2つしかない。このため、速度や押し出し力が大きくなるとフィラメントが滑り、押し出し不足になることがある。この問題を解決するためフューズラボは、3つのドライブローラーがそれぞれ12個の接点を持ち、合計36個の接点が押出機の駆動機構とフィラメントの間に存在する新しい押出機を設計。
フューズラボによると、金属粉末を混合したフィラメントは金属粉末の含有量が多くバインダーの含有量が少ないため、ギアなどの部品が壊れやすい傾向にあり、係合点の数を増やすことはプリント時に有利に働くという。回転式押出機を搭載したFL300Mは、押出機全体に複数の接触点を配置することで、フィラメントの破損リスクを最小限に抑え、押出機の滑り止め機能により、押し出し不足が減少して、高い堅牢性を持つ金属部品を造形することが可能となる。
FL300Mは、この特許取得済みの押出機技術により、FFFメタルプリントの品質と信頼性を高めることを目指し、2021年11月16日からドイツのメッセフランクフルトで開催される「Formnext 2021」で初公開され、2022年初頭に発売開始を予定している。
関連記事
- SOLIZHP、1億個の3Dプリント部品を生産
- ExOne、電気自動車用銅巻線を3Dプリント
- 有害物質を無害な物質に変換するフィラメント「Purifier」
- 光造方式3Dプリンタ用硬質セラミック樹脂
- Desktop MetalがExOneを買収
- Desktop MetalがAerosintを買収
- Ultimaker シリーズ販売開始
- Ultimaker10周年記念20%OFFセール開催
- Roboze、廃棄3Dプリント部品を再生する循環型プログラムを開始
- 500個の3Dプリント部品を採用したスーパーカー「Radford 62-2」
- ランボルギーニ、2万点以上の最終部品を3Dプリント
- ExOne、金属部品の納入数が世界で200万個を突破
- HPは過去1年で1000万点以上の3Dプリント部品を製造
- ステンレス鋼部品製作用「Ultrafuse 316L」販売開始
- ステンレス部品生産用フィラメント「Ultrafuse 17-4 PH」
3DP id.arts の最新投稿をお届けする「Newsletter 3DP id.arts」への登録はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でid.artsをフォローしよう!
Follow @idarts_jp